投資・資産運用
-
2019.11.17

投資信託のランキングはどこまで信用できる?

(写真=Olivier Le Moal/Shutterstock.com)
(写真=Olivier Le Moal/Shutterstock.com)
国内で販売されている投資信託の数は10,000本前後といわれています。これほど多くの商品があるなかで参考とされるのが、商品のランキングです。ここではランキングをどのように活用すればいいのかを紹介します。

販売会社によってランキングは異なる

投資信託は銀行窓口やネット証券など、さまざまな場所で購入することができます。ランキングは取り扱い金融機関によって「販売額」「積立設定金額」「純資産総額」など設定がさまざまで、ここでも選択肢が多いために何を基準とすればいいのか迷うところでしょう。

ざっと人気度をチェックするときに活用したい最もオーソドックスな基準が、以下の3つです。

販売額(買付金額)

どんな投資信託が売れているのかを単純に知ることができるランキングです。週間や月間など集計期間によって銘柄の順位が多少異なることもあります。販売件数も公開されているところが多いようです。

積立件数

ネット証券では投資信託の自動積立サービスに対応しているところもあります。積立で中長期間運用する前提で、どんな銘柄が選ばれているのか確認できます。

騰落率

基準価額の上昇をベースにしたランキングです。これも月間や6ヵ月、半年間など期間によってランキングの上位商品はほとんど異なります。

ただ、これらのランキングはあくまでも目安です。大切なのは、どのようなスタンスで銘柄を選ぶかという前提条件です。

ランキング情報の紐解き方

インデックス型かアクティブ型かは必ずチェック

例えば、騰落率(投資信託が一定期間内にどのくらい値上がり、値下がりしたか)でランキングをチェックする場合、上位に並ぶのはアクティブ型の投資信託がほとんどです。なかには短期的に基準価額が上下しやすいテーマ型と呼ばれる投資信託も、ちらほら散見されます。

ただ、投資信託は指数を上回る成果を目指すか否か、つまりインデックス型かアクティブ型かによって騰落率は大きく異なります。「海外株式」「国内株式」など資産別に騰落率を比較しても、やはりアクティブ型が上位に入りやすいのは当然のことといえます。

とはいえ、アクティブ型が必ず優れているかというそうは言い切れません。運用コストである信託報酬を抑えて安定運用を目指すのか、リスクを取ってでも大きなリターンを狙うのか、選ぶ人の運用スタンスによってインデックス型かアクティブ型かの大枠の選択肢が異なり、単純な比較が難しいからです。

つまりインデックス型を探している人が、騰落率だけで判断するのは適切とはいえません。ランキング内の商品はまずインデックス型かアクティブ型かをチェックしておきましょう。

投資対象の資産別にみておく

騰落率についてはもう一つ重要なポイントもあります。単純に騰落率で比較すると、特定の資産に偏る場合があります。例えば2019年8月から過去1年の相場をみると、国内REIT(リート:不動産投資信託)が堅調な一方で、国内株式は低調な地合いが続いています。

投資対象の資産クラス自体が不調であれば、商品のパフォーマンスがその資産カテゴリ内の投資信託と比べると優秀でも、ランキング全体では上位にあがってこないのは当然です。そのため、それぞれの投資信託の実力は、「海外債券」「国内株式」など資産クラス別にみておきましょう。

分散投資の観点では、資産は偏らないほうがリスク低減の効果が高まるといわれています。「年次パフォーマンスがよいから」と特定の資産に集中投資するのは避けるのがベターといえそうです。

毎月分配型は一ジャンルとして切り離してみる

金融機関によっては、販売額や閲覧数ランキングなどで毎月分配型の商品が上位にランクインしています。ただし毎月分配型は、収益が出ていない場合でも特別分配金(元本払戻金)として分配を実施する場合もあります。

自分の資産を切り崩すことに抵抗のある方は、毎月お小遣いのように受け取れる毎月分配型は魅力がある選択肢とも考えることができます。一方で、再投資のしにくさから複利効果の期待が薄まるために、一時と比べると人気が落ちているという声もあります。

毎月分配型の商品はそもそも特性が異なる投資信託として、他のランクイン商品とは分けてチェックしておきましょう。
 

こちらもおすすめ
高配当ETFで配当貴族を目指す?対象となる指数は
似ているけどどう違う?ETFと投資信託の違い

信託報酬などの基本スペックは必ず自分で調べる

このように販売額や騰落率ランキングなどは非常に大きなくくりでの序列であるため、あくまでトレンドの参考として活用したいところです。特にインデックス型の投資信託については騰落率や「人気があるから買う」のではなく、信託報酬など基本的な商品情報を自身の目で確かめてから検討していきましょう。
 

>>その他のおすすめ記事
つらい年収1,000万円と幸福な年収300万円の違い
IPOの当選確率を高める10の方法
今こそ投資初心者が米国株投資を始めるべき3つの理由
IPOして1年後の企業から探す「テンバガー銘柄」
1,000万円で資産運用!投資信託とETFどっち?徹底比較

関連記事