投資・資産運用
-
2019.11.9

リセッションに強いポートフォリオ構築のための3つのアドバイス

(画像=Getty Images)
(画像=Getty Images)
モトリーフール米国本社、2019年9月10日投稿記事より

リセッション(景気後退)に対して神経質な投資家は、今から最悪時に備えようとしています。

しかし、米国経済および世界経済では、リセッションの兆候はあるものの、今後数年間は本格的なリセッションに突入する状況ではありません。

もちろん、歴史の示すところでは、世界経済はいつかリセッション入りします。

以下でリセッションを心配する株式投資家に3つのアドバイスを紹介します。

リセッション時の投資方法

  • リセッション時に業績がよい産業の株を購入する。たとえばここでは、自動車部品販売のオライリー・オートモーティブ(NASDAQ:ORLY)、オートゾーン(NYSE:AZO)、アドバンス・オート・パーツ(NYSE:AAP)を挙げます。

  • 経済動向に関係なく一定の見通しがあるセクターに投資する。ここでは、ヘルスケアセクターを取り上げます。

  • ポートフォリオの現金比率を高め、買いの好機を待つ。

リセッション時には、自動車購入を先延ばしにするため自動車部品販売企業が堅調に

下のチャートで分かるように、直近のリセッション(リーマンショック)では、オライリー、オートゾーン、アドバンス・オート・パーツの株価はS&P500インデックスを大きく上回っています。

この背景としては、リセッションになると人々は費用がかかる新車購入を先延ばしにし、補修などを行って車を持たそうとするためです。

この結果、自動車部品や修理のニーズが高まります。
 
(画像=出典:YCHARTS。灰色部分がリセッション期)
(画像=出典:YCHARTS。灰色部分がリセッション期)
そして近年では、下のチャートで見るように、小型車販売がピークを過ぎて落ち込む中、オライリー、アドバンス・オート・パーツ、オートゾーンの売上高が伸びてきています。

今後リセッションに突入すれば、新車販売がさらに低迷し、自動車部品販売は堅調に推移するとみられます。
 
(画像=出典:YCHARTS。2019年9月2日時点)
(画像=出典:YCHARTS。2019年9月2日時点)
なお、アマゾン・ドットコム(NASDAQ:AMZN)が自動車部品販売を活発化させており、セクター全体ではマージンへの下押し圧力となっていますが、3社のバリュエーションは引き続き適正と考えられます。

今後のバリュエーション見通しは、リセッションの時期と長さによるでしょう。

リセッションが長期化した場合、雇用不安と新車販売減少が浮上するとみられ、自動車部品販売セクターには追い風となるでしょう。

またアマゾンの長期的な脅威に対抗する上では、上記3社の中ではオライリーがおそらく最も好位置に付けていると考えられます。

オライリーの場合、自動車修理・整備工場向け売上が大きく、全売上高の43%は自動車整備工向けで、一般消費者向けの比率は他社よりも低くなっています。

これは重要なポイントで、整備工は部品がすぐに必要です。

それに対応し、オライリーは業界最高水準の部品配達網を維持しており、9割の店舗では「通常入手困難な部品のほぼ同日配達」を可能にしています。これはアマゾンも対応が困難でしょう。

ヘルスケアセクターの中でも特にリセッションに強い銘柄

ヘルスケアセクターは、全体的にディフェンシブな傾向が強いですが、それでもセクター全体がリセッションに強いわけではありません。

以下の3銘柄は注目に値します。

動物(家畜やペット)の健康分野はリセッションの悪影響を大きく受けないでしょう。

実際、元はファイザーの動物医薬品部門だった動物向け医薬品企業ゾエティス(NYSE:ZTS)は、リーマンショック期にオーガニック売上高を増大させています。

動物の健康関連では、動物用医療機器会社のアイデックス・ラボラトリーズ(NASDAQ:IDXX)があり、2桁台で利益が伸びています。

3つ目のヘルスケア関連企業としては、計測機器および医療機器メーカーのダナハー(NYSE:DHR)があります。

優れた経営陣とライフサイエンス機器、診断関連機器、水質測定装置などが強みです。

今年後半にはゼネラル・エレクトリックのバイオ医薬品事業を吸収するため、事業成長の加速が見込まれています。

現金を保有して、投資の好機を待つ

これまでの経験から、市場の大きな下落は長期投資家にとっては投資好機となってきました。

このため、リセッションで株などの資産クラスの急落を心配しているのであれば、現金を保有し、急落時に選好株を買うタイミングを捉える方がいいでしょう。

結論

リセッションのシナリオ、特に経済のネガティブシナリオを語るのは簡単で、2008年から2009年のリセッションの記憶も鮮明です。

しかし、歴史が教えるところでは、リセッションが起きたとしても長くは続かず、経済はまもなく成長に回帰するとみられます。

なお、投資家が経済低迷から身を守りたいと考えているのであれば、上記の対策は有効でしょう。

文・The Motley Fool Japan編集部/The Motley Fool Japan
 

>>その他のおすすめ記事
つらい年収1,000万円と幸福な年収300万円の違い
IPOの当選確率を高める10の方法
今こそ投資初心者が米国株投資を始めるべき3つの理由
IPOして1年後の企業から探す「テンバガー銘柄」
1,000万円で資産運用!投資信託とETFどっち?徹底比較

NEXT 割安株投資は死んだのか? PREV 割安米国株3選:キャタピラー、フェデックス、サウスウェスト航空

関連記事