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2019.11.2

下落局面に強い米国の生活必需品株に注目

(画像=defotoberg/Shutterstock.com)
(画像=defotoberg/Shutterstock.com)
モトリーフール米国本社、2019年7月9日投稿記事より

米株式市場の生活必需品セクターには、最も知られている企業が多く、製品も同様です。

それらの事業内容は比較的理解しやすく、ほとんどの投資家はそういった企業の製品のリピート顧客でしょう。

そして、消費者も製品を毎日使うため、生活必需品株は景気変動の影響をあまり受けず、市場の下落局面に強く安定的です。

以下、有名な銘柄について見ていきましょう。

プロクター&ギャンブル(P&G、NYSE:PG)

プロクター&ギャンブルは消費者向け企業の定番といえます。60以上のブランドのほとんどは、世界中の人々にとって不可欠な製品といえます。

例えば、「ジレット」かみそり、「ヘッド&ショルダー」シャンプー、「タイド」ブランドの洗剤です。

また、米国の家庭の40%以上がバウ​​ンティペーパータオルを使用しています。

P&Gの売上高成長率は、2012年にポートフォリオの見直しを行った後の3年間は減速しましたが、最近では改善してきています。

2018年度の成長率は、ライバルのキンバリー・クラークの前年比2%に対し、3%と上回りました。

P&Gは、衣料用洗剤やヘアケア・スキンケア関連製品の分野で市場シェアを伸ばしましたが、ベビーケアなどの分野でシェアを落としました。

2018年の1株当たり利益は前年比8%増となり、営業キャッシュフローは17%増の150億ドルとなりました。

P&Gは毎年、自社株買いと増配に定期的に数十億ドルを配分しています。

その緩やかな成長率が急激な成長に代わることはないかもしれませんが、この株は分散ポートフォリオにおいて安定した役割を果たすでしょう。

コストコ・ホールセール(NASDAQ:COST)

コストコは、主要な競合であるウォルマートとほとんど同じ種類の製品を販売しています。

しかし、2大小売企業の事業を比較すると、相違点は明確です。

結局、コストコの強みは会員制卸売りという点です。

つまり、その事業戦略は、会員を継続的に惹きつけ、会員が会費を払って毎年カードを更新するのに十分な価値を提供することです。

そのアプローチは、コストコにとっても、株主にとっても奏功しています。

同社の昨年度の売上高は前年比7%増で、ウォルマートの約2倍のペースで成長しました。

同業他社では電子商取引への対応のために収益性が低下しているにも関わらず、コストコは過去5年間で営業利益が急上昇しています。

それは、コストコが、主な利益源である年会費を上げてきたからです。年会費収入は通常の小売関連利益よりもはるかに安定しています。

ですから、経営陣は依然として投資家に報いる一方で、事業に対してより長期的なアプローチをとる余裕があります。

コストコのビジネスモデルは、一貫して株主に利益をもたらしています。

同社の事業の健全性を最もよく表す指標は、会員更新率です。

年会費が値上がりしているにもかかわらず、会員更新率は最近90%を超えました。

コンステレーション・ブランズ(NYSE:STZ)

コンステレーション・ブランズの経営方針は、経営陣が米国でメキシコの高級輸入メキシコビールのポートフォリオを販売する権利を取得する前と後とでは大きく異なります。

メキシコのコロナ、モデロ、パシフィコのブランドは、過去数年間の売上高成長率において、同社よりもはるかに大きなビール業界の競合大手を凌駕してきました。

その堅調な需要が値上げを可能とし、大幅な収益の向上につながっています。

同社の競争優位性は、プレミアムビール、高級ワイン、スピリッツへの集中により高まっています。

投資家は、コンステレーション・ブランズの賢明な資本配分戦略に満足しています。

最近、同社はメキシコのビール醸造所の規模拡大を含め、将来成長のための基盤構築に資金を費やしています。

また、今後の規制環境の発展状況によっては、合法マリファナ(大麻)企業のキャノピー・グロース(NYSE:CGC)への積極的な投資のおかげで、消費者用マリファナの分野でも堅調な成長が見込める可能性があります。

いずれにせよ、株主はコンステレーション・ブランズが着実に成長すると確信しているでしょう。

生活必需品ETFとインデックスファンド

特定銘柄選択に興味がない場合、ファンドとして業界グループの保有を検討してみましょう。

上場投資信託(ETF)やインデックスファンドなど、選択すべき多くのファンドがあります。

下記は最大のものです。これらを評価する際には、低い経費率で優れたファンドを探すことが重要です。
 
(画像=The Motley Fool Japan編集部)
(画像=The Motley Fool Japan編集部)
(訳注:上記SPDRのファンドとバンガードのETFは日本で購入可能です。)

このようなファンドは、市場低迷時の安定した業績や平均を上回る配当利回りなど、生活必需品株の多くの利点をもたらします。

ファンドは最大手プレーヤーにも投資しているので、P&G、コカ・コーラ、ペプシコ、そしてアルトリア・グループを含む巨人企業へのエクスポージャーも持つことができます。

生活必需品セクターにおける少数の優れた銘柄、または分散されたインデックスファンドを購入することで、次の市場低迷を乗り切る備えになると考えられます。

なお、生活必需品セクターは、他のセクターに比べて多少成長が遅れる可能性がありますが、健全な配当支払いを受けられる強みがあります。

成長性、配当収入、そして安定性の魅力的な組み合わせにより、生活必需品セクターは長期的に投資家の関心を集めるでしょう。

文・The Motley Fool Japan編集部/The Motley Fool Japan
 

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