投資・資産運用
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2019.10.24

お金がお金を呼ぶ?「運用成績10%」を狙うよりも大切なコト

(写真=Day2505/Shutterstock.com)
(写真=Day2505/Shutterstock.com)
国会を巻き込んで紛糾した「老後資金2,000万円問題」。この騒動をきっかけに、「投資を考えてみよう」と思った人は多いのではないでしょうか。もし年間元手資金を10%増やすことができれば、10年後に投資額は倍になります。しかしもっと大切なことは、案外身近にあるものです。

投資で収入を得るために必要な労力は10万円も100万円も同じ

投資とは何かを端的に述べると、「お金でお金を得ること」です。ほとんどの人は、働くことによって生活の糧を手に入れます。「労働でお金を得ているわけです。

投資のメリットは、時間や労力と関係なく収入を得ることです。寝ていても、会社で仕事に打ち込んでいても、収入がでます。しかしこれは元手がない人にとっては逆にデメリットです。いくら頑張っても、投資するお金がなければ、収入を得ることはできません。

例えば、ある会社員が株式投資を行ったとします。1株1,000円で買った株が1,100円で売れました。一回の投資で10%もの利益をあげることができたのです。

この人の投資額は100万円だったので、10万円の儲けです。もし投資額が1,000万円なら、100万円の儲けになっていたでしょう。ボーナス1回分か、それ以上かもしれません。新聞をスミからスミまで読み、インターネットで情報を集め、昼休みもスマートフォンで株価をチェックするなど、労力(株式投資の知見を得る努力と行動力)は必要ですが、投資でいくら儲けられるかは、元手がいくらあるかによって大きく変わるといえます。

元手を蓄えるためまずは仕事に全力投球を

時間効率を考えると、ある程度は元手となる資金を蓄えてから投資にチャレンジしたほうが、結果的にたくさん稼げる可能性があります。そうはいっても、「資産運用をしてみたい」という人にとって、資金が貯まるのをただ待っているだけという状況には、つらいものがあるかもしれません。

そんな人は、仕事に打ち込んでください。給料が上がれば、将来、投資に回せる額は増えるはずです。昇給だけではなく、昇進して役職手当がつくようになるかもしれません。

投資でよい結果を残すためには、まず元手を確保すること。そのためには、自由に使える収入(可処分所得)を増やすことが望ましいといえます。その近道が、仕事で認められることなのです。

給料UPや昇進は将来への備えに効果的

もし投資をしようと思った目的が将来のための資産形成なのであれば、仕事に打ち込んで給料UPや昇進を目指すことには、なおさら意義があります。

まず、将来受け取る年金は、現役時代の給料に比例して上がります。サラリーマンや公務員が加入している厚生年金は、生涯に受け取った賃金の平均や加入期間(勤務していた月数)などで決まるからです。月給が約60万円を超えてからは頭打ちになるものの、平均を大きく上回ることは可能です。

冒頭で触れた「老後資金2,000万円問題」は、平均的な年金受給額を平均的な生活費が上回るという統計結果から生まれたものです。他にも、必要な老後資金に関する議論は、ほとんどが平均値をもとにしています。現役時代に高収入だった人には必ずしも当てはまりません。

また、頑張りが認められて役員になれれば、退職金を2回もらえるかもしれません。組織の規定にもよりますが、従業員から昇進する際には、いったん会社を退職し、取締役として就任する形をとるのが一般的です。このとき、従業員として退職金を受け取ります。数年~数十年後に役員を退任するときには、役員退職金が支給されるでしょう。

投資にばかり目を向けて仕事をおろそかにしてしまい、50代になってから昇進を目指そうとしても、もう遅いかもしれません。仕事を頑張っていれば、目標資金が貯まった時点で資産運用を始めることも、そのまま他のことには目もくれず仕事に突き進むこともできます。選択肢が広がるのです。少なくともある程度の元手を確保するまでは、仕事を中心に考えたほうがよいでしょう。
 

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高い運用成績よりも大切なのは仕事を頑張ること

投資で高い利益率を確保したとしても、元手が少なければ、あまり大きく儲けることはできません。先に仕事に打ち込み給料を上げ、資金を確保してから挑んだほうが効率的なケースもあります。給料UPや役員への昇進は、将来の年金や退職金を増やすことにもなるでしょう。
 

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