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2019.10.26

【米国株動向】アマゾン、カナダの貨物航空会社に部分出資し、輸送能力増強

(画像=Frederic Legrand - COMEO/Shutterstock.com)
(画像=Frederic Legrand - COMEO/Shutterstock.com)
モトリーフール米国本社、2019年9月1日投稿記事より

米国のロジスティックスおよび輸送業界を変革しつつあるアマゾン・ドットコム(NASDAQ:AMZN)が、今度はカナダの貨物航空会社のカーゴジェット(OTC:CGJTF)に部分出資します。

アマゾンは、カナダでは倉庫から各地の配送センターへの輸送でカーゴジェットの貨物機を既に使っています。

今後は9.9%出資することで、カーゴジェットのネットワークをさらに活用し、カナダでの航空貨物輸送能力を増強します。

北米で翌日配達スタート、フェデックスとは契約打ち切り

Eコマースの急成長が続いており、アマゾンは最近米国とカナダで翌日配達を開始しました。

運輸大手のUPSはアマゾンに対して毎日の輸送サービスを提供していますが、フェデックスはアマゾンへの大半の輸送サービスを打ち切り、他のEコマース会社の需要増に対応しています。

これまで、2日間配達はトラック運送での対応が可能でしたが、米国やカナダの広大な地域で翌日配達を行うには航空貨物輸送が必要です。

米国と同様、カナダの消費者もアマゾンのEコマース・サービスを最も多く使っています。

ロイヤル・バンク・オブ・カナダ(RBC)のEコマース市場調査によれば、カナダの消費者の85%がアマゾンを使っており、次のウォルマートは32%ほどです(複数回答)。

アマゾンは、2015年以降、カナダの一部地域で同日および翌日配達を実施しており、年初には13都市をプライム会員向け翌日配達地域に加えました。

カーゴジェット、カナダの航空貨物市場を支配

カーゴジェットはカナダの航空貨物市場で95%のシェアを維持しています。

同社はEコマース関連の輸送量を発表していませんが、RBCによれば、カーゴジェットの過去3年間の輸送量の増加(2016年が前年比7%、2017年および2018年がそれぞれ14%)はほぼEコマース関連で、今後も拡大余地が見込まれています。

アマゾンとカーゴジェットの合意によれば、カーゴジェットはアマゾンに対して2段階のワラントを発行します。

第1段階のワラントでは、アマゾンは今後6年間でカーゴジェットの9.9%の株式を1株当たり91.78カナダドルで取得します。

なお、アマゾンがカーゴジェットのネットワーク利用を4億カナダドル(約3億米ドル)まで拡大することが条件になっています。

第2段階のワラントでは、アマゾンがさらに2億カナダドル分ネットワークを利用した場合、追加で5%分の株式を取得できます。

航空貨物輸送能力を増強

アマゾンは、6月にボーイング737貨物機15機の追加導入を発表し、2021年までに70機体制を目指しています。

また、100機まで対応可能なハブ拠点を、ケンタッキー州にあるシンシナティ・ノーザンケンタッキー国際空港に建設中です。

アマゾンは、カナダ関連ではカーゴジェットの成長と市場支配を活用し、航空貨物輸送ネットワークのさらなる拡大を狙っています。

文・The Motley Fool Japan編集部/The Motley Fool Japan
 

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