投資・資産運用
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2019.10.1

「日経225」対象のインデックスファンドは3つの基準で選ぶ

(写真=slyellow/Shutterstock.com)
(写真=slyellow/Shutterstock.com)
日経225(日経平均株価)は2018年の年末にかけて大きく下落したものの、アベノミクス以降5年以上もの間、上昇を続けてきました。この上昇に乗りお金を増やしていくために、日経225への連動を目指すインデックスファンドは、以下の3つの基準をもとに選びたいところです。

(1)運用中にかかるコストが低い

インデックスファンドへの投資を通じてお金を増やすとなると、基本的には長期の間、購入した商品を保有すること(長期投資)が前提となります。長期投資においては投資によって得られる利益(リターン)以上に、保有期間中に支払い続けるコスト、つまり信託報酬(管理・運用を行ってもらうための経費として、投資信託を保有している間は投資家が支払い続けなければならない費用)がより低いかどうかに目を向ける必要があります。

例えば、期待利回り3.5%のインデックスファンドが2種類あり、それぞれの信託報酬が0.2%と0.7%だとします。仮にこの2種類のインデックスファンドを500万円分購入して30年間運用したとすると、信託報酬の低い(0.2%)ほうが、179万円以上もの差をつけて利益を得ることができます。このように信託報酬がたった0.5%異なるだけで、長期的にみると運用結果に大きな差が生じるのです。

過去のリターンは確認できても、今後のリターンを予測するのは難しいといえます。一方で信託報酬などのコストの違いであれば、購入時点において誰でも比較できます。まずは同じ日経225への連動を目指すインデックスファンド同士、信託報酬のより低いものを検討してみましょう。

(2)純資産総額が一定の規模である

純資産総額とは投資信託の規模を示したもので、基準価額(主に投資信託の値段を指す)に投資家の全保有口数をかけて算出します。アクティブファンドの場合はあまりにも純資産総額が大きすぎると機動的な投資ができなくなると言われますが、インデックスファンドは基本的に、純資産総額が大きければ大きいほど有利といえます。

純資産総額は、大きいほうが指数への連動性が高い安定した運用を行えるのはもちろん、商品によっては規模に応じて信託報酬を下げるものが存在するからです。交付目論見書を確認すると、純資産総額が500億円未満では信託報酬が年率0.14%なのに対し、500億円以上となると年率0.135%まで引き下げると記載のある商品も存在します。

純資産総額は新・旧商品同士を足した値をチェック

近年は信託報酬の引き下げ競争の激化で、投資家の資金を集めるための入口として信託報酬がより安い商品を新たに設定し、実際の運用はマザーファンド(複数のベビーファンドと呼ばれる投資信託から資金を預かり、まとめて運用する投資信託のこと)が行うといった仕組みがとられる機会も増えてきました。

投資家が直接購入する商品(ベビーファンド)は資金を集める役割を果たし、マザーファンドが実質的な運用を行うわけです。こういった運用方式を「ファミリーファンド方式」と呼び、購入予定の商品がベビーファンドで当たるかどうかは、交付目論見書にある「ファンドの仕組み」で確認することができます。

ここまでを踏まえて投資家が購入できる商品は、同じ運用会社が提供するものであっても値下げ競争の渦中で登場した信託報酬の安い「新商品」と、もともと存在していた信託報酬の高い「旧商品」が存在するケースがあります。

投資家側からみると、同じ運用会社から信託報酬の異なる同タイプの商品が2つ販売されているように感じますが、どちらの商品も実際に運用を行っているマザーファンドは同一なのです。

例えば日経225に連動するインデックスファンドの場合、一般的に新たに設定された商品名には「日経平均」という名前が入っており、元々あった商品には「日経225」という名前が記載されています。どちらの商品もベビーファンドに該当し、実際の運用を行うマザーファンドは同一です。

つまり同じ運用会社から日経225への連動を目指す商品が2つ販売されており、本来の規模を知りたい場合は、2つの商品の純資産総額を足した値を確認します。そして購入する際は、より信託報酬の安い商品(一般的に商品名に「日経平均」という文字が含まれる)を選択しましょう。マザーファンドは同一のため、信託報酬の高いほうが商品として優れているわけではないのです。

(3)他商品と比べて日経225との乖離度が小さい

インデックスファンドは株価指数への連動を目指した運用を行うわけですから、運用が上手くいっているかどうかは、指数とのかい離度を確認する必要があります。このかい離度を数値として表現したものが「トラッキングエラー」です。

同じ日経225への連動を目指すインデックスファンド同士を比較したとき、トラッキングエラーの値がより小さいほうが、運用が上手くいっていると考えられます。

トラッキングエラーの値については口座を開設していなくとも、ネット証券が提供している個別商品ページで、該当商品の名前を検索すれば確認できます。
 

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コスト・規模・かい離度で商品の優劣を見極める

ここまで紹介してきたように日経225への連動を目指すインデックスファンド同士は、運用期間中にずっとかかり続けるコスト(信託報酬)と純資産総額の大きさ、さらに日経225とのかい離度をもとに比較検討しましょう。
 

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