投資・資産運用
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2019.9.28

老後資金2,000万円を外貨預金で準備したい!そのメリットとデメリット

(写真=NicoElNino/Shutterstock.com)
(写真=NicoElNino/Shutterstock.com)
金融庁が発表した報告書に端を発し、「老後資金2,000万円問題」が話題になりました。定年退職後の人生に不安を覚え、自分なりの方法で足りない分の老後資金を今のうちから積み立てたいと考える人は多くいます。今回は、外貨預金で老後資金2,000万円を準備するにあたり、どのようなメリット、デメリットがあるのかを徹底考察します。

老後資金2,000万円問題をおさらい!本当に2,000万円も必要?

金融庁が2019年6月3日に発表した報告書「高齢社会における資産形成・管理」を巡って「老後資金2,000万円問題」が話題となり、連日メディアをにぎわせたのは記憶に新しいところです。

同報告書の中で「夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの無職の世帯では毎月の不足額の平均は約5万円であり、まだ20~30年の人生があるとすれば、不足額の総額は単純計算で 1,300万円~2,000万円になる」といった内容が記載されており、多額の貯金ありきの老後を迎えねばならない報告に、多くの人が困惑し将来に不安を覚えました。

一方で、年金だけでは老後の生活費がまかなえないのは既に分かっていたことだと指摘する声もあります。実際、さまざまな専門家が老後の生活費をシミュレーションし、2,000万円もしくは3,000万円の貯金が必要だという見解がこれまで幾度となく述べられてきた経緯があります。

意見として目新しさがないとはいえ、公の資料として政府が発表した事実は国民に衝撃を与えました。この発表を受け、今まで漠然と不安を感じつつも具体的な貯金計画を立てていなかった人々が、2,000万円の貯金に向けて動き出したともいわれています。

気をつけておきたいのは、老後資金2,000万円とはあくまで一定の条件のもとで算出された数字だという点です。当面の目標として2,000万円を設定することは問題ありませんが、定年を迎えるまでにはしっかりとしたシミュレーションをしておくと安心です。

シミュレーションの際には、住宅ローンの返済状況や毎月の生活費、子どもの独立状況などをみて、いくら貯金すべきかを自分の家庭で改めて算出しましょう。

外貨預金で老後資金2,000万円を準備!メリット・デメリットを徹底解説

老後資金2,000万円問題の衝撃を経て、将来に危機感を覚え投資セミナーに参加する人が増えているともいわれています。そのようななか、他の金融商品と比べてなじみのある外貨預金で老後に備えようと考える人も多いのではないでしょうか。

外貨預金とは、日本円をドルやユーロなどの外貨で預金するというシンプルな投資方法です。株式投資やFX(外国為替証拠金取引)などと違い特別な知識が必要ないこと、円よりも高い金利が期待できることなどから初めて投資する人に人気があります。

外貨預金のメリットは「高金利」「資産分散効果」

外貨預金の良い点は、金利が高いこと、資産分散効果があることの2点です。日本では超低金利が続いていますが、世界を見渡せばそうではありません。金利の高い国の通貨で預金することで、高金利の利息を受け取ることができます。

また、日本円を外貨に換えることで資産分散効果があります。例えば、日本円の預貯金のみ保有していた場合、日本経済に大きな影響を与える出来事が起きたとき、一気に資産価値が急落しかねません。

その点、外貨を保有しておけば日本の通貨の価値が下がった場合も柔軟に対応できます。これが外貨預金の資産分散効果です。

外貨預金のデメリットや「為替リスク」など

続いて、外貨預金のデメリットについて解説します。外貨預金は株式やFXなどと比較すると、リスクが低い分、受け取れるリターンがそれほど多くありません。外貨預金によって得られる利益が老後資金として必要とされる金額に達するかどうか、しっかり確認することが大切です。

また、外貨預金には為替リスクが存在します。円安の状態で日本円を外貨に換え、将来円高になった場合はもともとの金額が目減りしてしまう可能性があります。円高になった場合の対策としては、再び円安になるまで待つほかありません。

外貨預金をするなら為替リスクが存在することを意識し、「円高のときに日本円を外貨にし、円安のときに外貨を日本円にする」という基本を押さえておきましょう。
 

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老後資金2,000万円を貯めるためには十分な計画とシミュレーションが大切

老後資金2,000万円を外貨預金で貯めるメリットとデメリットを解説しました。現在の金融資産の保有額や目標とする貯金額、投資に対する考え方によって、どのような投資をすべきかは変わってきます。

安全に資産形成するためには、投資の内容をよく理解し、計画的に投資することが大切です。また、実際の生活費などを算出し、十分なシミュレーションをしましょう。

外貨預金の為替リスクにも、資産構成に注意すればある程度備えることが可能です。例えば、すべてを外貨預金にするのではなく一部を外貨預金で積み立て、定年直前で円高になった場合はそのまま外貨として保有し続ければいいのです。

その後、円安になったタイミングで日本円に交換すれば、円高で一時的な含み損が発生したとしても実際の損失はありません。このように臨機応変な対応をすることで、リスクを最小限に抑えて投資効果を高めることができます。

外貨預金や他の方法もあわせて検討しながら、計画的に資産形成しましょう。
 

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