投資・資産運用
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2019.9.27

老後資金2,000万円では圧倒的に足りない?本当に必要な額は?

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)
「老後の資金には2,000万円必要」だというニュースが報じられ、にわかに動揺が広がっています。しかし、人生100年時代と言われる現代、本当に2,000万円で足りるのでしょうか。モデルケースをもとに考えてみましょう。

老後の最低生活費は?

生命保険文化センター「生活保障に関する調査」によると、夫婦2人の老後生活に必要となる最低日常生活費は平均22万円。しかし、ゆとりある生活を送りたいと考えると、もう少し上乗せしなければなりません。1ヵ月に必要な金額として最低でも25~35万円ほど見ておいたほうがよさそうです。この金額を年金だけでまかなうことができるのでしょうか。

年金以外でいくら必要?

サラリーマンの夫と、専業主婦の妻の場合、夫は厚生年金、妻は国民年金を受給することになります。厚生年金は月額約14万7,000円、国民年金は25年以上加入者の場合で月額5万6,000円。夫婦で受け取る金額が月額で20万3,000円なので、最低生活費が22万円とした場合、17,000円足りません。これを年間で考えると20万4,000円、25年で考えると510万円が不足する計算になります。ゆとりのある生活を考えて、月30万円が必要となると2,910万円が足りない計算になります。

どのような老後の生活を送るかによりますが、最低生活費の22万円なら夫婦で約500万円、少しゆとりのある生活を送るなら約2,900万円の貯蓄が必要ということになります。

年金が受け取れるのは65歳から

現在、年金支給年齢が引き上げられており、現状、年金は65歳から支給されます。

日本では60歳が定年となっていましたが、最近は定年の廃止、定年年齢の引き上げなどといった改正高齢者雇用安定法が適用されています。無収入となる期間をできるだけ短くすることは可能になりましたが、全ての人が65歳まで収入を得られるというわけではありません。雇用条件の不一致で退職するケースもありますし、健康的な問題で辞めざるを得ない可能性があります。

また、定年前と同レベルの収入を得られるとは限りません。早い段階で退職金や貯蓄を切り崩してしまうと、その後の老後生活で破産する場合もあります。さらに、これから将来にかけて物価が上がっていく可能性もあるので、そのための対策も考えておく必要があります。

60歳で定年した場合、65歳まで収入を得る方法は

60歳で定年を考えている場合は、65歳までどのように収入を得るか、ということを考えておかなければなりません。働いて給与を得る以外に、下記のような方法が挙げられます。

確定拠出年金

個人型と企業型があり、自分で運用を行うため、その結果で将来の年金の受取金額が決まります。加入期間が10年以上あれば60歳から受給できるので、老後の資金のひとつとなります。

個人年金

生命保険会社が販売する年金保険を活用すると、年金の受け取り方が選べます。外貨建てや受取が定額制のものなど、生命保険会社によってさまざまです。自分の運用スタイルに合ったものを選ぶようにしましょう。

年金の繰り上げ受給

国民年金の受給は65歳からですが、希望すれば1ヵ月単位で繰り上げることができます。ただし、1ヵ月繰り上げるごとに受け取れる年金額が0.5%減額されるので注意が必要です。受給の時期を繰り下げると1ヵ月ごとに0.7%ずつ増額するのもポイントです。
 

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ゆとりある老後は計画的に

高齢になれば思わぬ病気にかかることもありますし、年金の受給年齢が65歳よりさらに上がるのではと不安に思っている人も多いのではないでしょうか。大切なのは心配ばかりせず、できるだけ計画的に貯蓄や資産運用を行って自分で備えていくことです。年金と退職金だけをあてにして、こんなはずじゃなかったというような老後を迎えないためにも、今から対策を考えておくとよいかもしれません。
 

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