投資・資産運用
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2019.9.13

50代でのアーリーリタイアのための準備。必要な資金と注意点を解説

(写真=Kinga/Shutterstock.com)
(写真=Kinga/Shutterstock.com)
ネットの記事などを読むとかなり無責任にアーリーリタイアを勧めているものもあり、少し危うさを感じます。

最後まで読んでみると、不動産の紹介だったり、証券会社の紹介だったりすることも多く、スポンサーの思惑がよくわかります。

ここでは、どのような条件が揃えば、50代でのアーリーリタイアが可能かを厳しい目で検討してみます。

アーリーリタイアのための準備

アーリーリタイアがしたい人は、少なくとも次の3つの条件をクリアできていなければなりません。

そのどれもが、普通に考えたら容易なことではないことをはっきりと言っておきたいと思います。

ただ、人にはいろいろな種類の才能があり、これらの条件を軽々とクリアできる人も少なくありません。

そういう人たちは、自分の才能を生かして自由に生きていくことを、推奨したいと思います。

人生はたった1度で、取り返しはできません。

自分の才能に気がついた人は、その才能を生かして自由に生きていくべきでしょう。

そのような生き方は、現代だからこそ許されることで素晴らしいことです。それは周囲にも良い影響を与えます。

そういう人は、ちょうどロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手のように、多くの若者の目標にもなります。

周りで見ているだけで清々しい気分になります。

アーリーリタイアのための条件とはだいたい次の3つです。

詳しくは次の節からまとめていきます。

資金

大雑把に考えて、1億円の用意が必要です。

ただし、このお金は、自分の才覚で作ったものでなければなりません。

遺産や宝くじで当たったお金ではあまり意味がありません。

ここではお金で表していますが、正しくはお金を作り出せる才能と考える方が正しいでしょう。

再就職は難しい

日本の社会は、50歳を過ぎてからの就職はたいへん難しいと考えてください。

万が一、昔のサラリーマン時代に戻ろうと思ってもそれはできないと考えた方が良いと思います。

ただし、ここでも特殊な能力や技能を持つ人は別です。

作家や歌手や弁護士や公認会計士などは、すぐに復帰できるのは容易に想像できることです。

生きがいがあるか

生きがいは、あまり考えられることが少ないですが、とても重要なことです。

普段の忙しい、極端な緊張を必要とする毎日の生活からなんとか逃げ出したいと思い、アーリーリタイアを夢見る人は多いようです。

しかし、いざその夢が実現してみると、目標を失ってダメになっていく人がいます。

定年後は年金が夫婦でもらえるので悠々自適に旅行や趣味をして暮らそうなどと言っていた人が、定年後鬱病になったり、認知症になってしまったケースとよく似ています。

はっきりした目標や生きがいがあってアーリーリタイアを夢見ることは良いことですが、そうでない人はアーリーリタイアはあきらめるべきです。

どのくらいの資金が必要か

夫婦で家持で子供が2人くらいいると仮定して、1億円くらいが必要でしょう。

根拠は、生活費だけで月30万円で年間で360万円、50歳でリタイアとして、65歳までに5400万円が必要となります。

65歳になれば、年金の支給がありますので、65歳から90歳まで生き、かつ年金が受けられるとして、それ以外に3000万円くらいが必要と言われています。

そこで、残りの1600万円は、子供の教育費や年金の補填分と医療費などとしては少ないですが、予備費と考えてください。

あまり先まで細かい計算をしても意味はありませんから。

家を購入し、それ以外に1億円を用意するのは、普通のサラリーマンではかなり難しいことだと思います。

前にも申しました通り、金額で1億円と言いましたが、これはそのくらいの金額を作り出す能力がある人と考えた方が良いと思います。

弁護士や医者や作家や運動選手などではよく知っている人も多くいるはずです。

サラリーマンでも、金融雑誌に登場する成功者たちは、かなりの数に上るでしょう。

それゆえ全く不可能とは言いませんが、やはりそれぞれの方面で高い能力がある人々ではないかと思います。

普通のサラリーマンの場合、最も早道は若くから株式投資をして多くの経験を積み、信用取引などをせずに1億円を積み上げることです。

国債などの債券類ではとても無理でしょう。

完全なリタイアかセミリタイアか

これまでの話は、リタイアした後は全く働かない、完全なリタイアを前提としていました。

しかし、セミリタイアならもっとずっと楽になります。

特に月に20-30万円ほどの収入が得られれば、5000万円程度の金額があれば十分になります。

もちろん投資家として、5000万円程度を運用して、配当を含めて毎年250-360万円程度が得られる能力があっても同じことです。

ただし、フリーランスなどの自由業で、300万円前後の生活費を得ることはそれほど易しいことではありません。

収入の多角化

ここでは、リタイアの後も金銭的な収入を確保することを考えてみます。

最もわかりやすいのは、家賃収入などを得るシステムを作ることですが、親からの遺産としての土地や家作がある場合は別ですが、土地の購入から始めるならお勧めではありません。

普通、株式や金や債券など資産そのものには税金はかかりませんが、不動産は持っているだけで税金がかかります。

そのため、蓄財にはあまりむいていません。

株式での投資をするのが最も無理のない選択だと思います。

ただし、単にキャピタルゲインをねらうだけではなく、配当や貸株収入についても考慮すべきことは言うまでもありません。

また、万が一の株価の暴落時のためにETFや投資信託を一部購入しておくこともお勧めです。

あくまで一部ということを強調しておきます。

先のリーマンショックの時は、株もETFも投資信託も金も同じように暴落しましたから。

現代のような情報社会では、リスクヘッジというのは無理なのかもしれません。

趣味だけで満足できるか

アーリーリタイアした後で最もたいへんなのは、その後の生きがいについてかもしれません。

何かやりたいことがあって、アーリーリタイアする人は問題ないのですが、ゴルフや旅行やサーフィンなどの趣味だけのためにアーリーリタイアする人は、注意が必要です。

1年か2年もすれば趣味に飽きてしまいます。

状況は定年退職して、暇を持て余している人々によく似ています。

当然、会社関係の人との付き合いも減り、人間関係も希薄になります。

また、このように暇を持て余している人々の中から、鬱病や痴呆症が発生しやすいことは注意しておかなければなりません。

せっかく普通の人より優れた才能のおかげでアーリーリタイアが可能になったのですから、次のステップを考えましょう。

シュリーマン氏は、その優れた商才で巨万の富を築いた後で、トロイの遺跡の発掘をしていますし、伊能忠敬氏は隠居した後で日本全国を回り詳細な日本地図を完成させています。

三木谷浩史氏は30歳の時に日本興業銀行を退職して、楽天を起業しています。

最後に

50代でアーリーリタイアが可能な人は、それなりに才能のある人だと思ってください、誰もができることではありません。

大谷選手を見ると、人間は努力も必要ですが、やはり持って生まれた才能の大きさが大切だと感じます。

自分の中の隠れた才能を発掘しましょう、それは意外な所にあるかもしれません。

文・The Motley Fool Japan編集部/The Motley Fool Japan
 

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