投資・資産運用
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2019.9.4

プロに運用を任せるファンドラップとは?メリット・デメリットを解説

(写真=Rawpixel.com/Shutterstock.com)
(写真=Rawpixel.com/Shutterstock.com)
投資を始めようとしても、知識や勉強する時間が無いと自分の大切な資産をどこに使えばいいのか分かりません。

そんな投資を始めたばかりの方におすすめとされているのがファンドラップです。

ファンドラップは証券会社や銀行が扱っている商品の1つで、最近だとCMなどで宣伝された事もあり知名度が高まっています。

そこで今回は、ファンドラップがどのような投信運用なのか解説します。

ファンドラップの特徴やメリット・デメリットも解説しますので、最後までご覧ください。

ファンドラップとは

ファンドラップとは投資対象が投資信託に限定されているラップ口座の1つです。

資産管理や運用を金融機関に一任する制度をラップ口座と呼びます。

銀行や証券会社に対して資産を預けると、管理から運用までを一括管理してくれるため、投資を始めたばかりの方でも利用しやすい運用方法です。

ラップ口座には国内外の株式や債券などを扱う物もありますが、ファンドラップの場合は資産運用の方法が投資信託に限られているのが特徴です。

元々、1970年代のアメリカでラップ口座の原型が誕生しました。

日本だと1999年頃からスタートし、2004年の証券取引法改正によって規制緩和が進んだことで一気に普及。

資産管理から運用までを一括で任せられ、複数の投資対象に分散投資が可能、少額からでも始められるなどのポイントが人気を集め、団塊世代や主婦など幅広い層に支持されています。

ファンドラップの特徴

日本で扱われているファンドラップの大半が、投資信託やETF(上場投資信託)を運用先に指定しています。

リスクとリターンごとにタイプが分かれており、例えばりそな銀行のファンドラップはリターンとリスクが少ない「慎重型」から、リターンとリスクが大きい「積極型」まで5段階に分かれています。

タイプごとにリターンが違っており、コストも違くなります。

運用はプロの手で行われており、相場の変動に合わせて資産配分比率を調整。

資産を安定させ、定期的に運用報告が行われるので安心して利用できます。

数年前までは最低でも1000万円以上の資産が無かったら参加できませんでしたが、最近だと300万円から500万円、インターネット証券会社では10万円から始められるファンドラップもあるため、投資を始めようとしているが知識も時間も無い方に人気があります。

ファンドラップのデメリット

ファンドラップは投資初心者や自分でポートフォリオを組むのが難しい方におすすめの投信運用方法になりますが、デメリットもあります。

順番に解説します。

ファンドラップの投資信託は自分で決められない

ラップ口座の語源は、資産管理から運用までをラップで包む様に任せられることからきています。

ファンドラップの場合、資産運用として選ばれる投資信託は販売会社が同じグループ会社の商品の場合が多いです。

利益を上げている投資信託ではなく、自社内やグループ内の投資信託を選ぶため、資産状況やタイプによって組み合わせできる投資信託が決まってしまいます。

ファンドラップの宣伝文句として「貴方だけのオーダーメイドをご提案します」といった内容の物があります。

しかし、実際は型通りのアンケートに加えて、資産額と運用方針のタイプによってどれを組み合わせるのか決定するため、投資家一人一人のニーズやスタイルに合わせ組み合わせはされません。

ファンドラップの手数料

ファンドラップは投資顧問料や管理手数料、信託報酬と3つの手数料があります。

証券会社やリスクの高さ、資産額に応じて手数料は違いますが、一般的にトータルの手数料は年間2%前後となっています。

自分で売買する投資信託の場合、手数料無料もあるため比較するとファンドラップの方が高くなります。

また、ファンドラップは手数料が固定報酬型と成功報酬型の2種類に分かれています。

固定報酬型の場合は上記のパーセンテージですが、成功報酬型の場合は管理手数料が安くなる代わりに信託報酬が成果に応じて上昇します。

以上の事からファンドラップの手数料は高いと言われています。

元本割れのリスクがある

どんな投資でも元本割れのリスクはあります。

しかし、ファンドラップの場合は元本割れのリスクが高い運用方法になります。

上記でも説明したように、ファンドラップの運用先は自社やグループ内の投資信託になる場合が多いです。

そのため、実績が少ない投資信託を組み込まれる可能性が否定できません。

グループ内で実績の良い投資信託を組み込んでもらうためには、資産運用の額を増やすか、運用方針をリスクの高い方へと変更する必要があります。

また、ファンドラップはプロに資産を管理してもらうため、毎年それなりのコストが発生します。

市場の状況が悪化して損失が発生しても手数料を支払い、利益を上げていても支払うコストの方が多くて、結果として元本割れを起こしていたというケースは珍しくありません。

まとめ

以上がファンドラップの解説になります。

ファンドラップは投資に対する知識が無く、時間も少ない方におすすめの投信運用方法になります。

しかし、コストが高いのがネックとなっています。

自分で投資信託を組み合わせればファンドラップと同じような運用も可能になりますので、時間に余裕があるならそちらを試すのという選択肢もあるでしょう。

今回の記事を読んで、投資への興味が深まれば幸いです。

文・The Motley Fool Japan編集部/The Motley Fool Japan
 

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