投資・資産運用
-
2019.8.12

IPOの抽選に外れても「セカンダリー投資」で利益が狙える?

(写真=Piyato/Shutterstock.com)
(写真=Piyato/Shutterstock.com)
大きな利益が狙えるIPO投資ですが、当選するのが難しいのも事実です。そこで上場後に利益を狙う「セカンダリー投資」を紹介しましょう。リスクや注意点もあわせて解説します。

IPO投資は宝くじのようなもの!?

2018年4月20日、東証マザーズ市場に将棋対戦アプリ「将棋ウォーズ」で有名なHEROZ(ヒーローズ)<4382>がIPO(Initial Public Offering:新規株式公開)しました。日本初のAI専業会社の上場として注目を集め、2日間買い気配で値が付かず、3日目の24日に4万9,000円と公募価格の4,500円に対し10.9倍で初値がつきました。初値倍率としては過去最高でいきなりのテンバガー(株価が10倍になった銘柄)となりました。抽選で当たった人が初値で売れば445万円の利益(売却時の手数料を考慮しない)を得たことになります。

HEROZは極端な例かもしれませんが、2018年のIPOではHEROZの他にも、アジャイルメディア・ネットワーク<6573>が124万7,000円、RPAホールディングス<6572>が107万1,000円、ベストワンドットコム<6577>が105万円、Kudan(クダン)<4425>が102万8,000円と、初値売却によって100万円以上の利益が出た銘柄が5件もありました。

2019年も、3月13日IPOのサーバーワークス<4434>が初値倍率3.8倍で132万2,000円の初値売却益、3月29日のWelby<4438>が初値倍率3.5倍で128万3,000円の初値売却利益となり、100万円超えが2件出ています。

成功確率がかなり高く人気のIPO投資ですが、当選確率は非常に低いのも事実です。「宝くじのようなもの」と言われることもあり、年に1回か2回当たればいいほうなのです。
 

こちらもおすすめ
【2019年上半期】IPO投資の結果と下半期の予定
過去3年、株投資で勝率8割超の堅い方法とは?

IPO銘柄の「セカンダリー投資」を検討してみては?

IPOの抽選にひたすらトライするのも悪くはありませんが、IPO銘柄の初値以降に投資する「セカンダリー投資」を実践するのも一手です。仮に初値以降で買ってもその後大きく上がるIPO銘柄が増えていることもあり、セカンダリー投資はIPO投資家の間でも注目されています。

例えば、2018年3月23日IPOのファイバーゲート<9450>は初値が2,388円(公募1,050円の2.3倍)でしたが、その後の高値は2019年5月16日の4,400円ですので、初値のセカンダリー投資で3.7倍になっています。

2018年12月25日IPOのベルトラ<7048>は初値が514円と公募価格から33%上昇して始まりましたが、その初値で買っても2019年3月25日に1,850円の高値をつけていますので3.6倍です。

2019年のIPO銘柄でも、3月28日の日本ホスピスホールディングス<7061>が初値倍率47%高、初値セカンダリー投資後の高値2.3倍です。3月15日のカオナビ<4435>は初値倍率が2倍、初値のセカンダリー投資後の高値は2.4倍です。その他、初値投資で高値まで2倍以上になった銘柄がリックソフト<4429>、グッドスピード<7676>、トビラシステムズ<4441>の3銘柄あり、2019年はすでに合計5銘柄です。

セカンダリー投資のリスクと注意点

ただ、セカンダリー投資にはリスクもあります。2019年のIPO銘柄を全銘柄初値投資した場合、7月5日時点では36銘柄中で上回っているのが12銘柄のみで、24銘柄はマイナスです。

そのため、セカンダリー投資する場合は、銘柄をしっかり調べること、ある程度下げたらロスカットできることなどが大切でしょう。IPO企業は「株式売出届出目論見書」「成長可能性に関する説明資料」などの資料を上場時に提出します。こういった公式資料、企業ホームページ、IPO投資関係のサイトなどは情報の宝庫です。しっかり調べることで、上昇銘柄に乗れる可能性が高くなるのではないでしょうか。

さらに、セカンダリーで上がる銘柄でも、初値後はある程度下げることが多いことも特徴です。初値後にIPOに当たった人の利益確定売りが一時的に膨らむからです。初値からいったん大きく下げてから切り返し始めることもあり得ます。セカンダリー投資が難しいのはそのあたりのタイミングと需給の見極め方が難しいからです。こういった注意点をふまえたうえでセカンダリー投資を検討してみてはいかがでしょうか。
 

【おすすめ記事】
保険の営業員が「嫌がる質問」とは?
約7割の人が知らないお得な制度とは?
保険に詳しいFPが教える「入るべきじゃない」保険
へそくりより「数倍お得」な資産の築き方
富裕層はどんな資産運用をしている?最新トレンドはITサービスの利用

NEXT コイン収集で資産形成もできる?その魅力とは? PREV NISA口座でIPO投資をするメリット・デメリット

関連記事