投資・資産運用
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2019.7.30

外貨投資のメリット・デメリット

(写真=Wara1982/Shutterstock.com)
(写真=Wara1982/Shutterstock.com)
日本円で投資するよりメリットが多いともいわれている外貨投資。今回は、外貨投資を始める前に押さえておきたい基礎知識について紹介します。外貨投資の種類や外貨で投資するメリット、備えておきたいリスクについても解説するので、参考にしてみてください。

外貨投資にはどんな種類がある?

2019年6月時点で米ドル対円の相場は、108円台で推移しています。2015年6月ごろに125円を超えてから乱高下し、現状は円高傾向です。外貨投資は、円高時に外貨を購入して円安時に売却することで利益を享受できるため、注目が集まっています。外貨投資は一見難しく感じられますが、仕組みを理解すれば特別な知識がなくてもメリットを享受できる可能性があるでしょう。

外貨投資とは、日本円を外貨に換えて投資する手法です。外貨投資には、外貨預金やFX(外国為替証拠金取引)、外国株式、外国債券、外貨建て投資信託などさまざまな種類があります。

外貨預金

まず、最も一般的な外貨預金の特徴について確認していきましょう。外貨預金とは、日本円を米ドルやユーロなどの外貨に交換し預金として預ける方法です。為替リスクを考慮する必要はありますが、日本円での預金と大差ないため、外貨投資初心者に人気があります。

FX

FXは2国間の通貨を売ったり買ったりすることで利益をあげる手法です。数秒単位で取引する人もいれば、株式のように中長期的に取引する人もいます。FXでは、レバレッジといって証拠金をもとに数十倍の金額を設定して取引できるため、リスクがある一方で成功すれば大きな利益をあげられることが特徴です。

外国株式、外国債券

外国株式、外国債券とは、外国の企業や政府が発行する株式・債券に投資する手法です。外国株式は、投資先の企業の情報を得ることが成功のポイントなので、やや上級者向きの外貨建て金融商品といえます。為替リスク以外にも、政治・経済の状況変化によるカントリーリスクや価格変動リスクなど複数のリスクを把握しておくことが大切です。

外貨建て投資信託

外貨建て投資信託を理解するには、まず投資信託について押さえておく必要があります。投資信託とは、不特定多数の人が出した資金をプロのファンドマネージャーが国内外の株式・債券などに投資し、そこで得た利益を分配する投資方法です。このうち、外貨で取引する商品は外貨建て投資信託と呼ばれます。投資信託のメリットは、「複数の銘柄に投資するためリスクが分散される」「運用をプロに任せられるため自分で情報収集や意思決定をする手間がない」などです。

外貨投資のメリットは金利と為替差益

外貨投資をするメリットは、主に金利と為替差益の2点です。

金利

まず、金利について、外貨預金を例に解説します。日本では、2019年現在、預金金利で利益をあげようという発想を持つ人はあまりいないでしょう。なぜなら、日本の預金金利が世界的に見ても非常に低い水準にあるからです。しかし、外貨に交換して預金をすることで金利の高い国の利息を受け取ることができます。

世界を見渡せば、トルコの24%や南アフリカの6.75%(2019年6月時点)など政策金利の高い国が存在します。預金金利は、政策金利の影響を受けるため、外貨預金は日本円より金利の面で有利な場合が多いといえるでしょう。

為替差益

外貨投資をする場合、必ず日本円から外貨に交換することが必要です。通貨の価値は、需要と供給をもとに常に変動しており、2国間の通貨の為替レート(交換比率)も変わります。仮に円高の状態で日本円を外貨に交換し、円安になってから外貨を日本円に交換した場合、為替レートの差によって利益が発生します。これが為替差益です。通貨の値動きに注目しておけば、大きな利益を狙えるかもしれません。

外貨投資のリスクに正しく備える

日本円で預金するよりも高金利のメリットが多い外貨投資ですが、リスクも存在します。それは、為替が購入時よりも円高に動いた場合、為替差損になる可能性があることです。例えば、1米ドル100円のとき1万米ドル購入すると、100万円かかります。その後、円高となり1米ドルが90円となった場合は、1万米ドルは変わりませんが、円換算した場合、90万円となってしまうのです。(為替手数料などは省略)

つまり、1米万ドル購入し10円為替が変動すると10万円の含み損になってしまいます。ここでは、わかりやすく説明するため、「日本円から外貨」「外貨から日本円」へ交換するときの手数料は省いていますが、外貨投資の利益を考える場合は為替手数料や税金を考慮しなくてはなりません。日本円を外貨に換えて、再度外貨から日本円へ交換する場合は最低2回分の為替手数料が発生するため注意しましょう。

さらに、外貨投資で利益が出た場合は利益に対して所得税が課税されます。外貨投資を始める場合は、こういったリスクやデメリットを理解しておくことが大切です。商品をよく理解し、自分の購入した金融商品にかかわる情報に目を向けると、外貨投資は魅力が盛りだくさんです。少額でも取引を始めることで、日ごろから海外情勢への関心が高まる可能性も出てくるでしょう。

将来に備えてしっかり資産形成したい人や、海外情勢に関心のある人はリスクをしっかりと踏まえたうえで、外貨投資の魅力を探ってみるといいかもしれません。
 

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