投資・資産運用
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2019.7.3

外貨預金の差益と差損の違い、あなたは知っている?

(写真=FootageLab/Shutterstock.com)
(写真=FootageLab/Shutterstock.com)
銀行から「金利のよい外貨で預金しませんか?」と、誘われたことがある人も多くいることでしょう。長く続くゼロ金利政策の影響で、国内の預金利息はゼロに近く、預金をしても微々たる利息しか付きません。「どうせ預金をするのなら金利のよい商品に」と考えるかもしれませんが、外貨預金にリスクはないのでしょうか。

今回は、外貨預金の基本とリスク、知っておきたい差益と差損について解説します。

外貨預金の仕組みをおさらい

外貨預金とは、読んで字のごとく、外国の通貨で預金を行うことです。日本では円による預金が一般的ですが、円を外国の通貨に換えて預金することによって、その国の利率で預金利息を受け取ることができます。円が、アメリカドル、オーストラリアドル、ユーロ、ブラジルレアルなどに変わるだけで、基本的な仕組みは、円預金とほとんど同じです。

ただし、外貨預金をするためには、まず円をその国の通貨に交換する必要があります。為替レートは常に変動しているため、交換時点の為替レートによって利益や損失が発生する点に注意しましょう。

さらに、外貨預金には為替手数料がかかります。手数料は預金を行う外貨や銀行によって異なりますので、外貨預金を始める前に手数料がいくらになるのか確認しておきましょう。

外貨預金の差益と差損

外貨預金の差益と差損は、外貨預金におけるメリットとデメリットと言い換えることもできます。差益とは、預け入れた時点よりも、円安の為替相場で外貨を円に換金した際に得られる利益のことです。差損はその反対に、預け入れた時よりも、円高の為替相場で外貨を円に交換した際に生まれる損失のことです。

差益が生まれる例

1ドル100円の時にアメリカドルで100万円の外貨預金を行ったとします。円で受け取る際に、為替レートが1ドル110円で円安ドル高になったとすると、当時の100万円は110万円になり、為替差益10万円が受け取れます。

差損が生まれる例

1ドル100円の時にアメリカドルで100万円の外貨預金を行ったとします。円で受け取る際に、為替レートが1ドル90円で円高ドル安になったとすると、当時の100万円は90万円になり、10万円の為替差損が発生します。

差益と差損以外のメリットとデメリットは

これ以外にも、外貨預金には円預金にはないメリットとデメリットがあります。

メリットは円よりも高い金利が期待できること

円預金よりも高い金利が期待できるのは、外貨預金の最大のメリットです。なるべく高い金利で、為替リスクの低い外貨を選んで預金を行えば、円預金よりも大きなリターンを得られる可能性が高くなります。

デメリットは買う時と売る時にかかる往復分の為替手数料

為替手数料がかかるというのは、円預金にはないデメリットです。預け入れの時も払い戻しの時も、外貨と円を交換する際に、為替レートを基準として手数料が差し引かれます。為替手数料による元本割れに注意しましょう。

また、外貨預金には2種類の税金が課せられます。受け取る利息にかかる源泉分離課税は、円預金と同じく、復興特別所得税を加えた20.315%です(2037年12月31日まで)。為替差益は雑所得として課税され、必要に応じて確定申告をします。年収2,000万円以下の給与所得者で、給与所得と退職所得以外の所得が為替差益を含めて年間20万円以下であれば確定申告は不要です。また、差損のみで雑所得がない場合も確定申告の必要がありません。雑所得があり、差損が発生した場合には、雑所得から差損分を控除できます。

差益と差損はメリットとデメリット!よく理解しておこう

外貨預金による利益を得るためには、為替手数料による元本割れに注意しつつ、預け入れ時点よりも円安の際に払い戻しを行う必要があります。外貨預金の仕組みとメリット・デメリットをよく理解して、金利のよい外貨預金を見つけた際には、資産運用の一つとして利用してみてはいかがでしょうか。
 

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