投資・資産運用
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2019.6.21

NISA口座の金融機関を変更する手続きの流れと注意点

(写真=Peshkova/Shutterstock.com)
(写真=Peshkova/Shutterstock.com)
NISA口座には、一度も稼働していない口座が約40%もあります。金融機関からの勧誘で、とりあえず開設したという人も多いのでしょう。開設した金融機関の使い勝手が悪い場合、利用しやすい金融機関に口座を変更して運用するのも手です。NISA口座変更の手順と注意点を見ていきましょう。

NISA口座は1人1口座しか作れない

NISAは少額から非課税で投資できる制度です。通常は投資で得た利益に対し、20.315%が課税されます(2019年5月現在)。利益が出た場合の受取額に約20%もの差がつくことを考えると、お得な制度であると言えます。

NISAは税金が優遇された制度であるため、いくつかの制限もあります。まず、投資期間は最長5年間です。非課税の優遇を受けるには、投資した年から原則5年以内に売却しなければいけません。5年経過時には必ずしも売却する必要はなく、それまで投資した資金を翌年分の新たな非課税投資枠に移すこと(ロールオーバー)もできます。

投資上限額は1年につき120万円までです。1年あたりの投資金額はさほど大きくありませんが、ロールオーバーを活用すれば最長10年間の長期投資を非課税で行えます。ただし開設口座数は1人1口座までと決まっています。すでにNISA口座を保有している人は、より自分が利用しやすい金融機関に口座変更することも含めて、NISAを活用してみてはいかがでしょうか。

NISA口座の金融機関変更手続きの流れ

NISA口座を変更するには、口座を保有している金融機関から書類を入手し、口座を移したい金融機関に必要書類を提出します。

口座を保有している金融機関に変更したい旨を連絡すると、「金融商品取引業者等変更届出書」が送られてきます。必要事項を記入し返送すると「勘定廃止通知書」が郵送されてくるので、口座を移したい金融機関に提出しましょう。その時、「非課税口座開設届出書」も併せて提出する必要があります。あらかじめ変更したい金融機関に請求しておくと、スムーズに手続きできるでしょう。

一連の手続きが完了するまでには、2週間以上かかると認識しておきましょう。金融機関によっては1ヵ月前後かかる可能性もあるため、問い合わせ時に確認しておくといいでしょう。

NISA口座の金融機関を変更するときの3つの注意点

NISAの口座変更に複雑な手続きはありませんが、以下のポイントには注意しましょう。

手続きする時期によって口座変更ができる年が異なる

NISAの口座をその年のうちに変更したい場合、前年の10月から変更する年の9月末までに金融機関での手続きを完了させなければなりません。それ以外の時期に手続きすると、口座変更は翌年扱いになります。

変更したい年に買付があると口座変更できない

変更したい年に1度でもNISA口座での買付があると、その年分の口座変更はできません。特にNISA口座で積立設定をしている人は、口座を変更したい年になるまでに積立設定を解除しておきましょう。

保有中の商品を新たなNISA口座に移すことができない

NISAの口座を変更しても、変更前の金融機関で保有中の商品までは移せません。この場合、口座変更後も変更前の金融機関のNISA口座に商品が残ることになり、できるのは継続保有か売却のみです。変更前のNISA口座で新たな買付はできませんが、5年間の非課税枠はそのまま有効なので、できる限り活用したいものです。

NISA口座は自身のニーズに合わせて変更を検討

NISAの投資枠は年単位で付与されるため、無理に同じ金融機関を使い続ける必要はありません。投資対象や使い勝手によっては、口座変更を検討してもいいでしょう。株式投資もしたいなら銀行から証券会社に、金融機関を一つにまとめたいならよく使う銀行、商品の豊富な選択肢を望むならネット証券がいいでしょう。そのときの自身のニーズに合った口座を選び、NISAを活用していきましょう。
 

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