投資・資産運用
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2019.6.12

投資初心者が知っておきたい外貨預金のメリットと注意点

(写真=Zephyr_p/Shutterstock.com)
(写真=Zephyr_p/Shutterstock.com)
日本の定期預金金利は、大手銀行の1年定期で0.010%程度と過去最低水準になっています。100万円を定期預金に預けても利子は年間で100円です。これでは資産形成どころではありません。投資初心者の方が投資を考えているならば、さまざまな選択肢の中でも高金利で為替差益が狙える「外貨預金」が取り組みやすい投資です。

外貨預金の魅力は金利と差益

外貨預金は、円預金よりも高金利の投資が少額、短期間でパソコンやスマホ経由で簡単に始められます。そして、円安時に為替差益が狙えることが最大の特徴です。この2つの魅力があるために外貨預金は投資家から広く支持されているのです。

外貨預金のメリット

最大のメリットは、円投資では得られないような高金利が受け取れることです。例えば三菱UFJ銀行の外貨預金のサイトでは、期間限定で「外貨定期優遇プラン」を行っています。インターネットバンキング経由での10万円以上の外貨定期預金に対し、米ドルの1ヵ月物で年率6%、豪ドルで5%などの金利がつくキャンペーンです。こういった優遇レートのキャンペーンは継続的に行われていることが多く、他行でも実施しているのでホームページなどで確認してみるといいでしょう。

ただし、このレートはあくまで初回限りの限定レートです。満期日以降は契約が自動継続し、金利は店頭表示利率になります。三菱UFJ銀行の場合、2019年5月15日時点で米ドルが1ヵ月で0.330%、1年で0.50%です。豪ドルなら1ヵ月で0.30%、1年でも0.30%です。これでも円預金に比べれば十分に高い水準です。

さらに、為替が円安になると為替差益が見込めます。分かりやすくするために手数料や為替のスプレッド(売値と買値の差)を考慮せずにシミュレーションしてみます。当初110円で10万円分の米ドル預金をした場合、約909ドル分のドルになります。満期日にドル円が120円の円安に振れていたら、満期時の円換算価格は10万9,080円になり、9,080円の為替差益が生じます。金利よりもむしろ為替差益のほうが大きくなることも多いのが外貨預金です。

分散投資としての効果も期待できます。日本の人口増加は2008年に1億2,808万人でピークを迎え、人口減少下では労働投入での経済成長はあまり見込めません。そのため潜在経済成長率は低く、さらに低金利です。資産を円だけに集中しているのはある意味リスクとなるため、外貨預金で国、地域の分散投資をすることでリスクの軽減を図ることができます。

外貨預金は為替差損や手数料に注意

一方で、為替の変動は大きなリスクでもあります。円高に振れた場合、為替差損が生じます。円預金は金利が低くても元本割れするリスクはありませんが、外貨預金で為替が円高に振れた場合には元本割れのリスクがあるわけです。

しかし、円高時は外貨預金を継続しながら為替レートが戻るのを待つことも可能です。もし円高が戻らない場合でも、そのまま米ドルで引き出すことが可能なので、海外旅行や出張に多く出掛ける人の場合は海外で使うということもできます。

もう一つ気をつけなくてはいけない注意点は、為替の手数料が思ったより高いことです。米ドル預金をする場合、通常ならば最初に円をドルに転換し、満期時にドルを円に戻すことになります。三菱UFJ銀行の場合、ドルを買うときは110円43銭、売るときは108円43銭。つまり往復で2円、約1.8%の見えない手数料がかかっていることになるのです。金融商品の手数料としては決して安くはありません。ドル円だからこの程度です。例えば、新興国の高金利通貨などではそのスプレッド(売値と買値の差)がより拡大します。

投資初心者向きの金融商品

外貨預金は元本割れのリスクがあるのですが、どんな投資でもリスクが全くない投資はありません。口座開設も楽ですし、手続きもインターネットやスマホで簡単にできます。仕組みは金利と為替レートだけなので分かりやすく、小口でも可能で初心者でも始めやすい投資商品です。

また、外貨預金の隠れたメリットとして、金融リテラシーが上がるということがあります。外貨預金の金利や為替を左右するのは、投資国の景気、金利、政治、金融政策などさまざまな経済の基礎的な要因です。外貨預金を継続しているうちに、基礎知識が自然と増えてきます。これは一生の投資ライフでとても大切な資産となることは間違いないでしょう。FXや外債投資、外国株投資のステップとして外貨預金を始めてみるのもいいかもしれません。

(文中の金利、為替レートなどはすべて2019年5月15日時点のものです)
 

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