経済・マーケット
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2019.4.11

子どもをボーディングスクールへ 費用はどのくらいかかるの?

(写真=Roman Babakin/Shutterstock.com)
(写真=Roman Babakin/Shutterstock.com)
子どもの進学の可能性を、国内の最高学府のさらに最高峰である東京大学や京都大学に限定せず、米英名門校のハーバード大学やイェール大学、ケンブリッジ大学やオックスフォード大学などにまで拡げて検討することが珍しくなくなってきました。

そうした中、これらの名門校への「予備校」「ジャンプ台」として注目されるのが、全寮制寄宿学校のボーディングスクールです。卒業後に政財界の有力者・弁護士・医師・金融関係者などを世界中で多く輩出する実績があるからです。

ボーディングスクールの限りない可能性

有名校出身の厳しい教授陣が学業と生活を監督する環境において、少人数制クラスの中でエリートの子女が互いに切磋琢磨し、一生の財産となる人脈を育んでゆくため、質の差別化の要素を満たしていると言えましょう。

ボーディングスクールは一流の研究大学が豊富な米国をはじめとして、王族や貴族の子弟たちと机を並べて学ぶことができる英国、世界中の裕福層が競って子供を留学させるグローバルな環境のスイス、英国の名門ボーディングスクールが分校を開設するアジアの英語教育の中心シンガポールなどが主な所在地となっています。

これらの学校では、日本人生徒にも広く門戸を開いています。同じアジアからでも応募者が殺到して競争率が高い中国や韓国と比べ、希望者が比較的少ない日本からの入学は一般的に有利だとされています。

気になる1年あたりの総費用、英国は?

ここで気になるのが、1年あたりの総費用です。出費の内容も、学費・教科書代・寮費・食費・(必要であれば)補習や習い事の受講費・クラブの部費・スポーツ用具や楽器代・衣服代・制服代・修学旅行費・生活費・医療保険費・渡航費・(英国であれば)後見人のガーディアンに支払う謝礼・お小遣いなど多岐にわたります。

最終的な費用は、学校、その所在国・学年等に応じて異なりますから、一概には言えません。ここでは、英国および米国の標準的な例を紹介します。

英私立学校協会(ISC)の構成員であるボーディングスクールにおける2016年現在の1年間のシニア・ボーディングスクール(日本の中学校に相当)の平均的な費用は40,000ポンド(約570万円)でした。これに渡航費など諸経費を含めれば最低650万円、学校や個人のニーズによっては1,000万円を見積もるとよいでしょう。

最終目標が、学費がかさむ名門大学への入学であることも併せて考慮し、ボーディングスクールと大学の総費用を計画的に配分することも重要です。

米国のボーディングスクールは?

さて、米国のボーディングスクールの費用はどれくらいかかるのでしょうか。およそ300校のボーディングスクールが存在する同国の年間学費平均は38,850ドル(約430万円)です。これに諸経費を入れれば最低550万円から、学校やオプションによっては1,000万円を見積もればよいでしょう。

米英とも学費納入は学期ごと、あるいは年間一括払いが求められるところもあります。一部の学校では月払いを認めるところもあるようです。クレジットカード払いを受け付ける学校もあります。なお、授業料は毎年およそ2~3%ずつ値上がりしており、いったん納入した学費はどのような事情があれ戻らない場合が多いので、注意が必要です。

一方で、英国でも米国でも各種の奨学金制度がありますので、お子様が特に優秀であれば資格が得られ、学費が減免される場合があります。現地国籍保有者に限定されることも多いのですが、一応留学カウンセラーや、志望校の担当者にご相談ください。

また、お金の準備だけではなく、ボーディングスクールでの学業や交友が無理なくこなせる学力と英語力を前もって身に着けさせておきましょう。事前の備えが現地での補習校通学の必要性を低くし、全体費用の節約につながります。

日本の一般的な私立中学や高校と比較すると、ボーディングスクールの総費用は4、5倍になります。しかし、得られる知識や体験、一生続く交友関係の将来的なリターンを考えれば、十分にペイする投資かもしれません。可愛いお子様への投資を検討してみてはいかがでしょうか。
 

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