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2020.7.31

【米国株動向】フェイスブックのワッツアップが企業との連携を強化することで収益化を計画

(画像=Getty Images)
(画像=Getty Images)
モトリーフール米国本社、2020年1月19日投稿記事より

フェイスブックは2014年に190億ドルでワッツアップを買収しましたが、15億人を超えるユーザーからどのようにして利益を上げるつもりなのでしょうか。

ワッツアップ広告のフェイスブックへのインパクトは限定的か

フェイスブックがワッツアップ・ステータスの広告を行った場合を考えてみましょう。

ワッツアップ・ステータスの広告に匹敵するのはインスタグラム・ストーリーズの広告です。

どちらの機能もほぼ同数のユーザーがいますが、インスタグラムのユーザーは北米市場に集中しています。

フェイスブックはインスタグラム・ストーリーズの売上高を開示していませんが、フェイスブックの総広告売上高の10%ほどであると推定されており、2019年は70億ドルに当たると考えられています。

ワッツアップの収益機会はそれほど大きくないかもしれません。

フェイスブックの1ユーザーあたりの平均売上高(ARPU)はインスタグラムユーザーが集中している米国とカナダにおいて第3四半期で34.55ドルです。

しかし、ワッツアップのユーザーベースはインド、ブラジル、インドネシア、ロシアなどの新興市場で成長しています。

アジア太平洋地域におけるフェイスブックのARPUは、米国やカナダの10%未満でした。

さらに、フェイスブックアカウントと連携していないワッツアップユーザーも多く、ワッツアップはインスタグラムよりもプライベートなアプリ、広告をうまく展開できない可能性があります。

それでも、今後数年間でワッツアップの広告の年間売上高が10億ドル~20億ドルを達成する可能性はなきにしもありません。

しかし、アナリストはフェイスブックが今年860億ドルの売上高を上げると予想しているため、ワッツアップの広告の影響は小さいと言えるでしょう。

ワッツアップの今後の取り組み

フェイスブックは、企業がワッツアップユーザーとつながることを可能にする、ワッツアップ・ビジネスを開始したいと考えています。

同社は約2年前にアプリを立ち上げ、その後、有料APIを追加しました。

これにより、企業はワッツアップを通して消費者と簡単に連絡を取れるようになります。

フェイスブックは約1年前にワッツアップ・ビジネスには500万のアクティブ企業があることを公表し、フェイスブックアプリを使用する企業は約1億4000万あると推定しています。

ワッツアップ・ビジネスに加え、フェイスブックはインドでワッツアップの決済プラットフォームの開発に取り組んでいます。

そして、フェイスブックはフェイスブック・ペイのプラットフォームを他のアプリに拡張する方法を模索しています。

フェイスブックは広告を使うことなく、ワッツアップユーザーとつながり、より多くのツールを企業に提供することで、長期的に利益を得られることでしょう。

文・The Motley Fool Japan編集部/The Motley Fool Japan  
 

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