経済・マーケット
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2020.7.8

【連載#2】富裕層も注目、いま話題の「グランピング」の魅力

アウトドア、自然体験、富裕層、キャンプテイストといったキーワードを持つグランピングは、都市型レジャーやアトラクション・イベント併設型レジャーとは対極にあるレジャーといえます。日本でもキャンプブームは1990年代にもありました。レクリエーショナル・ビークル(RV)の人気を背景に、自動車メーカーがアウトドアイベントを仕掛けてオートキャンプ場などが拡大した時期です。日本でも「地方活性」「インバウンド」を背景にグランピング施設はジワリと拡大しています。

源流は英国、国内は星野リゾートが先駆け

グランピングの発祥地とされている英国では、ロンドン郊外を中心に国内において250を超えるグランピングスポットが展開されていると日本グランピング協会では紹介しています。自然の豊かな地域として観光業が発達しているイングランドとウェールズ地方に多く分布しているのが特徴です。

宿泊施設は「ハット」と呼ばれる小型の小屋、古風なトレーラー、モンゴル風テントの「ゲル」などが主流とされています。一方、2000年代前半のアフリカでは、海外からの富裕層向けに豪華なサファリロッジが登場して、ラグジュアリーキャンプという言葉が生まれました。アフリカの贅沢なサファリロッジも、現在のグランピングの源流の1つともされています。

一方、日本では1990年代のオートキャンプブームが源流となって、2015年に大手リゾートホテルチェーンを展開する星野リゾートが山梨県河口湖畔に日本初のグランピングリゾートを掲げた「星のや富士」を2015年10月にオープンしたことが、グランピングのキーワードが日本で認知されるようになった模様です。

星野リゾートが展開する「星のや軽井沢」(長野県・軽井沢)、「星のや竹富島」(沖縄県・八重山郡)、「星のやバリ」(インドネシア)などにもそのテイストが見られます。

星野リゾートではグランピングに必要な要素として、「遊びをデザインできる大自然」「グランピングマスターが提案するアウトドア体験」「野外を感じることができる快適な客室」「ワイルドライフが好きなシェフが演出する食事」の4つを掲げています。
 

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多彩なグランピング型の施設が続々

一方、グランピングの宿泊施設は、テント泊が一般的に基本とされていますが、今では鉄筋コンクリートの建物やロッジ型、キャンピングカー型などにバリエーションが広がる形での総称ともなり始めています。

食事についても、施設専属のコックが調理を担当するものや、地域の飲食店からの出前や出張調理、バーベキューセットなどが提供されるなどのパターンがあります。なかでも、日本バーベキュー協会がレシピの作成を協力し、上質なメニューを追求したGBQ(グラマラスバーベキュー)が提供される施設も登場しています。

具体的なグランピング施設としては、前述の星野リゾートが運営する「星のや富士」のほか、一般社団法人日本グランピング協会の会員企業である「伊勢志摩エバーグレイズ」(三重県志摩市)や「PICAリゾート」(山梨・静岡・埼玉・神奈川県)が代表的な施設として運営されています。

このほか、グランピングの延長線上の施設として、「ツインリンクもてぎ 森と星空のキャンプヴィレッジ」(栃木県)はレジャー施設依存型、「初島アイランドリゾート アイランドキャンプヴィラ」(静岡県)はリゾート型、「WILD BEACH」(千葉県)は海岸併設型、そして「ドッグフリーサイト グランピング」(千葉県)はペット同伴の付加価値型と、多種多様なカテゴリーが生まれ始めています。

このほか、ウェディングサービスと連帯したグランピング施設が今後、登場してくる可能性もあります。第3回は、グランピングのビジネスとしての魅力を検証していきます。
 

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