経済・マーケット
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2020.7.6

【連載#1】富裕層も注目、いま話題の「グランピング」の魅力

2020年春の世界経済の停滞により日本の観光産業も大きなダメージを被りました。しかし今後は、政府によるレジャー・観光産業の復活に向けた支援も期待できそうです。カジノを含めた「統合IR」とともに今後注目を高めそうなのが「グランピング」です。そもそも「グランピング」とは何か、また「国内グランピング施設の現状」「グランピングのビジネスとしての魅力」「グランピングの将来性」を4回にわたって特集していきます。

グランピングは「良い所取りの自然体験」

ビジネス面ではテレワークやリモートワーク、教育面では在宅学習、医療面ではオンライン診療や遠隔医療といった新たな社会スタイルが普及し始めました。今後も、こうした社会スタイルの機能は何らかの形で継続していきそうです。

このように、ライフスタイルの変化がさまざまな分野で生じると予想されますが、なかでも旅行・宿泊・レジャー産業は、変化が求められている業界ともいえそうです。2019年頃からアウトドア型のレジャーがメディアでの露出を増やしてきました。この流れを受けて「グランピング」は今後、マーケットの拡大が期待される成長分野と位置付けられそうです。

さて、グランピング(Glamping)とは、「グラマラス(魅惑的な)とキャンピングを掛け合わせた造語で、テント設営や食事の準備などのわずらわしさから旅行者を解放した『良い所取りの自然体験』に与えられた名称」と一般社団法人日本グランピング協会が定義しています。「設備の質やターゲット、グランピングを自称するかどうかに関わらず、キャンプテイストの宿泊施設は第三者からグランピングと呼ばれているのが実情」とも紹介されています。
 

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日本グランピング協会が普及・啓蒙活動をリード

日本には一般社団法人として「日本ホームパーティー協会」「日本ピクニックパーティー協会」「日本オートキャンプ協会」など複数のアウトドアに関連したレジャー団体が存在しています。日本グランピング協会は、グランピングに特化してレジャーとしての普及・啓蒙を進める団体です。

過酷な自然環境であっても快適な自然体験を求める人たちが、グランパーと呼ばれているそうです。日本グランピング協会は、グランパーの要求に応えるべく高度なグランピングビジネスを展開する事業者の集まる組織を標榜しています。

2005年頃に英国で誕生したとされるグランピングは、ロンドン郊外を中心に英国全土で250を超えるグランピングスポットが展開されていると一般社団法人日本グランピング協会では紹介しています。欧米で幅広く普及する一方、カナダやアフリカなどでは富裕層をターゲットにした高級なアウトドアレジャーとして、キャンプテイストの宿泊施設が発展しているとされています。

グランピングは従来のテントを張るスタイルや、キャンピングカー使用のキャンプとは異なり、ラグジュアリーな施設使用型のキャンプといえます。また、その立地は森、河川・湖沼近接地、海岸と、自然と触れ合えることが条件ともなっています。

「おひとり様キャンプ」「ゆるキャン△」が伏線に

こうしたグランピングの市場拡大につながる動きは昨年来、メディアを通じて表面化し始めています。テレビ東京系列「ドラマ25」の放送枠(金曜深夜0時52分から)では、2019年10月から俳優の三浦貴大さんと女優の夏帆さんを主演として「ひとりキャンプで食って寝る」(全12話)が放映されました。「おひとり様キャンプ」(通称:ソロキャン)というキーワードがネット上で目立ち始めるきっかけを作りました。

また、同じくテレビ東京系列の「木ドラ25」(木曜深夜1時から)では、女優の福原遥さんが主演した「ゆるキャン△」が、2020年1月から3月まで全12話放送されました。これは人気コミックを実写化した作品であり、女子高生たちがキャンプの魅力を満喫するドラマで、テレビアニメ化もされています。

いずれも、グランピングのスタイルとは異なる従来型のキャンプですが、今後のグランピング市場の成長につながっていくアウトドアレジャーの種まきが、若い世代に向けて始まっています。
 

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