経済・マーケット
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2020.3.21

2019年の「V字回復」企業3選!吉野家、ケンタッキー、丸亀製麺

(写真=Nor Gal/Shutterstock.com)
(写真=Nor Gal/Shutterstock.com)
誰もが知る人気チェーン店の吉野家・ケンタッキー・丸亀製麺。業績悪化に苦しんでいた3社が、2019年に鮮やかなV字回復を果たしました。今回は、それぞれV字回復にいたった勝因を解説するとともに、株価上昇率を紹介します。

吉野家(吉野家ホールディングス)

牛丼チェーン吉野家で有名な吉野家ホールディングスは、2019年2月期の決算で約8億5,000万円の赤字を計上しました。

売上自体は伸びているものの、肉や米などの原材料価格の高騰によって、原価率が上昇。人手不足による人件費増が追い打ちになり、手痛い赤字となりました。

しかし、2019年3月に発売した「牛丼超特盛」が発売1ヵ月で100万食を達成。10月8日に発表された第2四半期決算短信では、経常利益は約30億2,300万円で、前期比808.6%という驚異的な数字をたたきだしました。

また、四半期純利益も約18億8,100万円で、今期は黒字となる見通しです。

吉野家ホールディングスの株価も、2018年の終値は1,808円でしたが、2019年12月10日の終値は2,782円にまで回復しています。株価上昇率は53.9%です。

ケンタッキー(日本KFCホールディングス)

2016年から2018年前半にかけて、ケンタッキーを展開する日本KFCホールディングスは、売上高減少に苦しめられました。四半期決算短信によると、2018年6月までの売上高は、前年比18.7%減にまで落ち込んでいます。

売上高の減少にはいくつかの要因がありますが、一つは客離れが影響しています。ところが、2018年後半から驚異的な追い上げが始まりました。

2018年9月までの売上高は前年比4.8%減、12月までの売上高は前年比1.8%減と、売上高の減少率を次々と回収していきます。最終的に、2019年3月期の決算では約49億1,900万円の増収を達成しました。

KFCホールディングスがV字回復した理由は、同社の巧みなマーケティング戦略にあります。

期間限定の500円セットランチや、曜日限定のお得なセットを販売することで新たな顧客をつかみ、さらに季節商品によって飽きさせないよう工夫。「ケンタッキーは高い」という顧客のイメージを払拭し、客数を順調に伸ばすことで売上を大幅に回復させました。

株価も、2018年の終値は1,967円でしたが、2019年12月10日の終値は3,380円まで回復しています。株価上昇率は71.8%です。

丸亀製麺(トリドールホールディングス)

丸亀製麺で有名なトリドールホールディングスは、2019年11月13日に2020年3月期の決算に向けた報告資料を公表しました。9月までの第2四半期の業績では、営業利益が前年比で23.3%増加し、大幅に業績が改善しています。

業績改善の理由は、丸亀製麺の既存店売上が好調に推移したことです。「すべての店で粉からうどんを手作りしている」という事実を、改めてCMで訴求。客数アップにつながり、売上が増加しました。

株価も、2018年の終値は1,809円でしたが、2019年12月10日の終値は2,827円にまで回復しています。株価上昇率は56.3%です。


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