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2019.11.11

アジア保険大手のAIA、8年間で370%増配

(画像=khairulhelmy/Shutterstock.com)
(画像=khairulhelmy/Shutterstock.com)
モトリーフール米国本社、2019年7月25日投稿記事より

定年退職のための投資では、人々は常に「不労所得が必要なので配当株に投資する」と言います。

しかし、懸念点は、これらの株の多くは安定した配当を支払う堅実な企業(銀行や通信など)ですが、必ずしも積極的に増配している訳ではないということです。

ですから、定年退職投資で考える場合、まず積極的に配当している株への投資を重視すべきです。

そして、将来さらに増配する可能性があるという点も考慮に入れます。

その点で、筆者はアジアにおける生命保険と医療保険の大手であるAIAグループ(SEHK:1299、以下「AIA」)を選好します。

同社は、アジア太平洋地域の18の市場で事業を展開している世界最大の上場生命保険会社です。

同社は、3,300万人の個人保険契約者と1,600万人を超えるグループ保険契約者を抱えています。

それは保険会社最大手(時価総額は約1,345億米ドル、記事執筆時点)であるにもかかわらず、今日の市場で最も過小評価されている配当株の一つです。

優れた構造的な成長余地

配当収入を得るのであれば将来確実に成長が期待できる株に投資すべきで、アジアの保険会社はまさにそうでしょう。

そしてAIAは、アジア太平洋地域において存在感のある会社をいくつも保有しています。

この地域では今後5億人近くの人々が(年間所得が1万ドルに達することによって)中間層に入るので、これまでにない成長の機会があります。

さらに、アジア太平洋地域には、政府の健康保険制度など先進国に存在するような社会的セーフティネットがないため、アジアの政府は民間保険加入の推進に熱心です。

これによりAIAの長期的な成功が見込まれており、優れた配当をもたらすでしょう。

増配の継続

AIAの現在の配当利回り約1.3%はそれほど大きくはありません。

しかし、増配率は驚くべき水準です。

配当は、2011年の1株当たり33香港セントから2018年に123.5香港セントに成長しました。

これは、8年間での1株当たり配当の増配率が370%、または年平均増配率17.9%になります。

さらに驚くべきことは、その配当性向の低さです。

営業利益の税引後利益に対する割合として、同社は約30%しか配当として支払っていません。

経営陣によると、これは「慎重かつ持続可能な配当方針」を追求することによって決定された結果であるとのことです。

これにより、今後の増配に期待を持てるでしょう。

老後資金のための配当株

世界的に平均寿命が伸び続けると予想されており、安定した配当を出しているものの増配余地が限られている伝統的な配当株に投資することは、退職後の所得対策として十分ではないと思われます。

ですから、退職後の所得のための投資を考える場合、事業、キャッシュフロー、そして最も重要なこととして増配実績を見る必要があります。

これらすべてを考慮すると、AIAは、定年退職のために投資しようとしている人々にふさわしいとの見方があります。

文・The Motley Fool Japan編集部/The Motley Fool Japan
 

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