経済・マーケット
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2019.10.12

格安の海外送金サービス「TransferWise」の3つの強み

(画像=Piotr Swat/Shutterstock.com)
(画像=Piotr Swat/Shutterstock.com)
日本円30,000円をアメリカに送金した場合、実際にアメリカで受け取れる金額
  • TransferWise…273.31USD
  • 大手ネット銀行…257.08USD
  • 大手メガバンク…220.80USD
これは2019年の6月某日にTransferWiseでシミュレーションをしてみた結果です。

海外送金の手数料の高さに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

仕事や留学、海外旅行、ワーキングホリデーなどで海外とやりとりするのも珍しくない時代です。

留学している子供への仕送りや生活資金、投資資金の送金など国際送金の需要は決して小さくはないでしょう。

しかし送金の度に高い手数料を負担するのは経済的な負担も大きいです。

海外送金の手数料の高さを疑問に思うのは日本人だけではありません。

外国人にとっても海外送金の手数料負担は重いものでした。

そんな中でエストニア出身の「Skype」社員第一号のターベット・ヒリンクス氏も、海外送金の手数料の高さに疑問を感じ、海外送金の世界を変えるFinTech企業をつくりました。それがTransferWiseです。

海外送金の手数料の高さに疑問をもったエストニア出身の起業家の挑戦は、現在成功を納め海外送金サービスとして世界で支持されています。

TransferWiseの3つの強みと活用法をご紹介します。

TransferWiseの3つの強み

TransferWiseの3つの強みをご紹介します。

TransferWiseはもともと創業者の海外送金に対する不満から生まれたサービスのため、多くの人が感じる海外送金の不満を解消しています。

送金レートがインターバンクレート並みに安い

海外送金をする際には自動的に為替取引も行われます。

例えば日本からアメリカに送金する場合は、日本円のまま送金できないため、米ドルに両替して送金するわけです。

この時の為替レートが銀行に有利なレートになっているため、送金すると不利な為替レートでの両替を行わざるを得ないという不満がありました。

しかしTransferWiseの為替レートは、インターバンクの純粋なレートを採用しているため、顧客が不利なレートで外貨両替をせずに済むという利点があります。

世界各国の主要通貨をカバー

TransferWiseは主要通貨のほとんどをカバーしています。

米ドル・円・ユーロ・ポンド・香港ドル・オーストラリアドルなどの日本のFX取引でお馴染みの通貨はもちろんですが、ロシアルーブルや韓国ウォン、ブラジルレアル、タイバーツ、クロアチアクーナ、ディルハム、トルコリラ、ベトナムドン、人民元・・・と紹介しきれないほどの通貨を取り扱っています。

日本ではマイナーであろう通貨の取り扱いもあり、ほとんど国に対応しています。

海外送金が早い

24時間以内に90%以上の海外送金がオンラインで完結します。

通常、最大2営業日以内には送金が完了すると公式ページではうたわれています。

最終的には送金する国の銀行の処理のスピードなどの影響もありますが、TransferWiseの送金は通常の銀行を使った海外送金よりも早く、利便性の面でも優れています。

送金手数料だけではなく、送金完了に時間がかかることも従来の海外送金利用者には大きな不満でした。

TransferWiseはエストニア生まれの海外送金を変えたFinTech企業

TransferWiseはターペット・ヒリンクスと共同経営者のクリスト・カーマンの2人によって生まれました。

ターペット・ヒリンクスはロンドンとエストニアの首都タリンの2拠点生活。

給与はエストニアでユーロで支払われていました。

一方でクリスト・カーマンはロンドンで働いていました。しかしエストニアでユーロのローンがありました。

つまりターペット・ヒリンクスはロンドン生活のために給与のユーロをポンドにして送金する必要があり、クリスト・カーマンはポンドをユーロ建てローン支払いのためにポンドをユーロにする必要がありました。

そこで友人同士の2人は、お互いに必要なポンドとユーロを銀行の国際送金ネットワークを介さずに交換するスキームを生み出しました。

ターペット氏もカーマン氏もお互いにイギリスとエストニアの2国に口座を保有していました。

そこで、
  • ターベット氏はカーマン氏の口座にユーロを国内送金する
  • カーマン氏はポンドをターペット氏の口座にポンドを国内送金する
お互いの国内口座(イギリスとエストニア)にそれぞれ送金し合うのです。

つまりお互いが海外送金をせずに実質的にお互いの送金需要を満たしてしまうことで、国際金融のネットワークを介さないのです。

国際金融のネットワークを通して送金すると、中継銀行での手続きなどを介するため、手数料や顧客にとって不利な為替レートが上乗せされています。

そのような送金ネットワークを介さないことで、低コストの「海外送金」を実現したのです。

そんな仕組みをITとP2Pの力で一般に広めたのがTransferWiseの強みです。

TransferWiseのサービスは世界から支持されている

TransferWiseは創業以来支持されており、世界全体で400万人の顧客を抱えています。

料金の引き下げや大規模な資金調達、黒字化など経営もうまくいっており、ヨーロッパではTransferWiseは有名なユニコーン企業のひとつとしても注目を集めています。

そして2019年にはTransferWiseの企業価値が35億ドルを突破したこともニュースになりました。

企業としてもTransferWiseは欧州を代表するユニコーン企業であり、信頼性も高いのではないでしょうか。

TransferWiseは日本語サポートも安心

TransferWiseは外資系企業ではありますが、日本語によるサービスにも対応しています。

もちろん日本の関東財務局にも許可を受けているため、国の認可も受けています。

また日本で働く外国人にも優しく、英語、フランス語、ハンガリー語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、スペイン語など多言語に対応。

国内外の海外送金で困っている人にとって便利なサービスを提供しているといえます。

TransferWiseは海外送金のシミュレーションもできる

TransferWiseは海外送金のレートの良さへの自信からか、公式サイトで大手メガバンクやネット銀行などと比べて、海外送金の際の為替手数料と受け取り金額のシミュレーションを公式サイトで、できるようになっています。

参考:TransferWise(公式)

ほとんどのケースでTransferWiseは他社の金融機関よりも有利な為替レートと送金手数料を示しています。

そしてTransferWiseが同業他社と比べ送金手数料が高いときも分かるようになっている点も、顧客ファーストであることがうかがえます。

国際送金は為替レート次第で、送金金額が大きくなればなるほど無視できないような大きな手数料を負担しなければいけなくなります。

そのため海外送金をする機会がある人はTransferWiseの口座に登録して損はないでしょう。

まとめ

TransferWiseは、Skypeの社員一号でもあるターペット・ヒリンクス達の国際送金の手数料の高さに対する不満から生まれた、ヨーロッパを代表するFinTech企業です。

国際送金が早い・安い・安心と3つの強みがあり、日本の財務局の許可もとられている信頼性の高い国際送金プロバイダーでもあります。

海外投資をする人だけではなく、海外に仕事・留学・ワーキングホリデー・旅行などをする人にとっても、国際送金の敷居を低くできる海外送金サービスを提供しています。

文・The Motley Fool Japan編集部/The Motley Fool Japan
 

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