経済・マーケット
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2019.9.9

節約の本質と金持ちほどケチになるべき理由

(写真=nito/Shutterstock.com)
(写真=nito/Shutterstock.com)
「家計簿をつけるのが苦手」とか「クーポンを使うなんで貧乏くさい」などと、節約をないがしろにしてませんか?

例えば歩いていけないこともない距離を、タクシーに乗って1,000円払うとします。

「1,000円だったらまあいいか」と思っているかもしれませんが、実際にはこの支払いを可能にするには1,400円以上稼がなければならないことを知ってますか?

なぜなら、所得には税金がかかるからです。

あなたは、自分の所得にどれくらい税金がかかっているか知ってますか?

会社員の場合は給与から天引きされているので、自分が一体どれほどの税金を納めているか把握していないことも。

日本では、所得が増えるにしたがって税率が上がる累進課税制度がとられており、その税率は次のとおり。
 
所得税の速算表
(画像=出典:国税庁)
所得税は「所得金額 X 税率 - 控除額」で算出されますので、実効税率は年収1,000万円でも15パーセント前後です。

が、少子高齢化が進む日本では、税金と同様に強制徴収される社会保険料の負担が大きく、租税負担と合わせると約40パーセント程度が課されることに。

ちなみに日本の実行税率は、年収1,800万円程度までの税率がアメリカやEU諸国と比較して低めに設定されており、それ以上の年収になると急ピッチで税率が上がっていく仕組みになってます。

「お金があるところから徴収する」という、ある意味公正なシステムである一方、お金を稼ぐことへのモチベーションは下がるかもしれません。

さて、と言うわけで、物やサービスを購入する際には、実際にいくらの稼ぎでこれを手にすることができるのかを考えるようにすれば、ムダ遣いを減らすきっかけになります。

40パーセントの投資利益を上げるより…

租税負担と社会保険料を合わせ、日本人の国民負担率が約4割であると言いましたが、投資で40パーセントの利益を出すことが簡単でないことは想像に難くないでしょう。

40パーセントの投資利益は、年利10パーセントで4年、年利6パーセントで6年かけてようやく得られるものです。

この重みを知れば、「買うか買わないか」もしくは「背伸びをするべき買い物かどうか」で迷うことが少なくなるのではないでしょうか。

ケチだと思われようが、「節約」とは投資より至極簡単にして確実なリターンを生むのですから。

先述のとおり、日本では所得が1,800万円を超えて高くなるほど急ピッチで税率が上がる仕組みですので、所得が高くなるほどこれを意識するべきなのです。

金持ちはこんな節約を心掛けている

では、金持ちはどんな節約を心掛けているのでしょうか。

金持ちならではの節約術を探ってみましょう。

1)少額でも気を抜かない

金持ちだからと言って、値段を見ないで物を買ったりしないものです。

金持ちこそ、小さな節約を厭いません。

ケチだからこそ金持ちになるのです。

2)他人の目を気にしない

友人知人のライフスタイルに自分を合わせず、マイペースを貫くこと。

友人が高級車に乗っていようが、子どもを私立校に通わせていようが、あなたはあなたの価値基準で物事を判断すべし。

3)お金の出入りを把握する

収入と支出をすべて把握し、健全な家計を管理する。

4)セールやバーゲンを最大限に利用する

1)と同じく、金持ちほど目ざとくセールやバーゲンを利用するもの。

クーポンだって、堂々と使うべし。

5)不要な支出を行わない

利用しないスポーツジムの会員費を延々と払い続けたり、読まない雑誌を購読し続けたり。

そういう愚かな出費を取り締まっていくのが金持ちへの一歩です。

あなたもこれを機に、節約の効果を再考して、プロ節約家を目指してみては?

文・The Motley Fool Japan編集部/The Motley Fool Japan
 

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