キャリア・教育
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2020.10.3

資格を取得する前に身につけるべきこと-いま求められる3つのビジネススキルとは

(写真=taa22/stock.adobe.com)
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転職・就活・キャリアのために、資格取得に励む学生・ビジネスパーソンは少なくないでしょう。一方で、人事のキーパーソンやビジネスリーダーからは、有資格者を求める声が驚くほど低いのが実情です。実際にビジネスの現場で必要とされている「3つの力」について具体的な内容と習得法を紹介します。

人事は資格を求めていない

世の中に出回っている定説・情報にはバイアスがかかっており、「就職に資格有利説」もその1つなのかもしれません。

事実、企業の採用担当者に対するアンケート結果によると、「採用で重視する項目」の中で資格は13番目の11.4%に過ぎません。圧倒的に上位にくるのは、人柄(93.4%)、自社への熱意(74.2%)、今後の可能性(66.4%)といった、人間性に係わる項目です(リクルートキャリア 就職みらい研究所「就職活動・採用活動に関する振り返り調査データ集(2020年3月発行)」より)。
 

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ビジネスパーソンに求められる3つのビジネススキル

ただし人柄、熱意、可能性というだけでは、具体的にどのような能力・行動特性が求められているのかわかりません。そこで、経済産業省産業人材政策室による資料「人生100年時代の社会人基礎力について」をもとに、実際に現場で必要とされている3つのビジネススキルを紹介します。

・考え抜く力
ゼロベースから、あるべき姿を描き(創造)、現状の課題をみつけ(課題発見)、解決にむけた方向性を見出す(戦略構築)能力です。

・前に踏み出す力
常に一人称で考え(主体性)、周りを巻き込み(働きかけ)、最後までやりきる(実行)能力です。

・チームをまとめる力
みずからの意見を躊躇なく主張しつつ(発信力)、相手の意見に耳を傾け(傾聴力)、チームとしての連帯を高める能力が求められます。同時に、変化への対処、状況把握といった能力も必要です。

では、3つの力はどうすれば習得できるのでしょうか。もちろん講座などで学ぶのも1つの選択肢ですが、むしろ現場での体験とリフレクション(振り返り)の繰り返しで身につけることができます。

体験の現場は、社会人なら仕事、学生なら部活・バイトなどさまざまです。日々実践を積み重ねれば、必ず成果が出るでしょう。

資格を所持していることが、就職、転職において有効となる場面もあります。ただし、みずからを変革でき、チームに貢献し、成果を出せるスキルは、不確実性が高く、変革を求められる今後のビジネスシーンにおいて、資格を所持していること以上に、ますます求められるものといえるでしょう。

まずは、現時点での自らの姿勢や経験をとりまとめ、面接において具体的に話ができるよう、3つのビジネススキルを言語化してみてはいかがでしょうか。きっと転職や就職に役立つものとなるでしょう。

文・野口 孝雄
上場企業(大手日用品メーカー)にて、事業戦略・財務に携わる。とくに財務部門所属時には、株主総会運営・決算開示を経験、経営分析の力をつける。個人としての投資経験に合わせ、「投資される」企業側からの視点を加味した、独自の切り口によるコラムを真骨頂としている

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